やきそばさんのサイトの「ギヨーム・カネ特集 その2」を読んで、ギヨーム・カネより、ブノワ・マジメルの「王は踊る」に興味を抱いたわたくし。
その時から「いつか観ようっと♪」と思っておりました~。
そして本日、鑑賞の運びとなりました~。
「王は踊る」
2000年/ベルギー、フランス、ドイツ合作
出演/ブノワ・マジメル、ボリス・テラル、チェッキー・カリョ他
母親や官僚達に政治の実権を握られていた若きフランス国王ルイ14世は、孤独感を払拭するがごとく芸術方面にのめり込んでいた。
その王に仕える宮廷音楽家リュリ。
彼は孤独感を漂わせる美しい王を狂おしいほど愛し、彼のために実に3000もの曲を書き続けた。
このリュリという男はバイセクシャルで、妻子がありながらも若い男性や女性と関係をもつという乱れた性生活を送っていた。だが彼が本当に心から愛しているのは、手の届くことのないフランス国王ただ一人。
妻が苦しみながら逆子を出産しようとしている時、彼は肺炎をおこし死にかけている王のもとへ走る。そして王のもとで彼の好きな音楽を奏で続けるのだ。
まあ「全てをなげうってもいいと思えるほどの深い愛情」といえないこともないが、妻にしてみれば、これほど残酷な仕打ちはないだろう。
「リバティーン」の時も思ったけど、ホントに男って勝手な生き物だわ(だから女は惚れるんだけどさ。。。)!!
リュリは深い友情で結ばれていた劇作家モリエールを蹴落としてまでも、王の寵愛をうけようとする。そして王の前で歌詞がフランス語の「オペラ」を上演する。
王を褒め讃えているこの歌詞が、実は王へのほとばしるほどの思い、愛の告白のように聞こえたのは私だけではあるまい。
ここからは私の勝手な想像。
王はその時、リュリの思いが単なる友情や崇拝でないことを悟り、激しいショックを受ける。なぜなら「私に友はいない」と言ったルイであったが、実は密かにリュリには友情を感じていたからだ。
だからこそ裏切られたような気持ちになったに違いない。
そして王は「芸術=リュリ」に対して「決別」を決意する。国事を司ること、すなわち真の国王となることを決意するのだ。
手の届かないものだからこそ、忘れることができず、余計に欲してしまうものなんだよね~人間って。
そういう意味ではリュリに哀れを感じたけど、リュリの妻マドレーヌが一番可哀想だったような気がした。まああんな男に惚れちゃったのがイケナイんですけどさ。
「愛」という狂気にとらわれ、死ぬまで王を愛し続けたリュリ役のボリス・テラルが熱演というか怪演しとります。あの射るような目に、隠すことのできない激しい思いが現れていてまさにリュリ役にぴったりだったと思う。
ルイ14世役のブノワ・マジメルは、ちょっとした表情やしぐさに「うまさ」を感じさせた。
年を重ねるにつれて、段々王らしくなっていく過程が、見ていて面白い。
ダンスは私が思っていたものとは違ったが、単純でありながらも力強く、そこはかとなく荘厳な感じが漂っていて、見るものを圧倒させる素晴らしい踊りだった。
その時から「いつか観ようっと♪」と思っておりました~。
そして本日、鑑賞の運びとなりました~。
「王は踊る」
2000年/ベルギー、フランス、ドイツ合作
出演/ブノワ・マジメル、ボリス・テラル、チェッキー・カリョ他
母親や官僚達に政治の実権を握られていた若きフランス国王ルイ14世は、孤独感を払拭するがごとく芸術方面にのめり込んでいた。
その王に仕える宮廷音楽家リュリ。
彼は孤独感を漂わせる美しい王を狂おしいほど愛し、彼のために実に3000もの曲を書き続けた。
このリュリという男はバイセクシャルで、妻子がありながらも若い男性や女性と関係をもつという乱れた性生活を送っていた。だが彼が本当に心から愛しているのは、手の届くことのないフランス国王ただ一人。
妻が苦しみながら逆子を出産しようとしている時、彼は肺炎をおこし死にかけている王のもとへ走る。そして王のもとで彼の好きな音楽を奏で続けるのだ。
まあ「全てをなげうってもいいと思えるほどの深い愛情」といえないこともないが、妻にしてみれば、これほど残酷な仕打ちはないだろう。
「リバティーン」の時も思ったけど、ホントに男って勝手な生き物だわ(だから女は惚れるんだけどさ。。。)!!
リュリは深い友情で結ばれていた劇作家モリエールを蹴落としてまでも、王の寵愛をうけようとする。そして王の前で歌詞がフランス語の「オペラ」を上演する。
王を褒め讃えているこの歌詞が、実は王へのほとばしるほどの思い、愛の告白のように聞こえたのは私だけではあるまい。
ここからは私の勝手な想像。
王はその時、リュリの思いが単なる友情や崇拝でないことを悟り、激しいショックを受ける。なぜなら「私に友はいない」と言ったルイであったが、実は密かにリュリには友情を感じていたからだ。
だからこそ裏切られたような気持ちになったに違いない。
そして王は「芸術=リュリ」に対して「決別」を決意する。国事を司ること、すなわち真の国王となることを決意するのだ。
手の届かないものだからこそ、忘れることができず、余計に欲してしまうものなんだよね~人間って。
そういう意味ではリュリに哀れを感じたけど、リュリの妻マドレーヌが一番可哀想だったような気がした。まああんな男に惚れちゃったのがイケナイんですけどさ。
「愛」という狂気にとらわれ、死ぬまで王を愛し続けたリュリ役のボリス・テラルが熱演というか怪演しとります。あの射るような目に、隠すことのできない激しい思いが現れていてまさにリュリ役にぴったりだったと思う。
ルイ14世役のブノワ・マジメルは、ちょっとした表情やしぐさに「うまさ」を感じさせた。
年を重ねるにつれて、段々王らしくなっていく過程が、見ていて面白い。
ダンスは私が思っていたものとは違ったが、単純でありながらも力強く、そこはかとなく荘厳な感じが漂っていて、見るものを圧倒させる素晴らしい踊りだった。
あまり、意識しないでクリムゾンリバーを見たの。
そう、ヴァンサンより数段いい!って皆さんおっしゃってたし。
期待して。
で、しっかりトラウマになりました。
ヴァンサンの方があのキャラにはぴったりだったのに、1から数年経っているのに、更に若返ってソフトになってて。
あ~ん皆が良いと言うのぉ~~
と一人で悶々としてました。
るいちゃん役やってるのね。まぁで・・ってあら、Gay Filmじゃございませんのね。
ちょっと残念。
当たり前のシュチュエーションなのになぁ・・この映画覚えておこう。
ベルギーの映画ってGay物もいいノがおおいんですよぉ
ご鑑賞記念!!!
そうですねぇ、最近2日続けてブノワ主演の映画を見て、あのお腹に目が釘付けで、少々溜息なんぞをついておりましたから、ルイ14世のあの麗しの頃のお姿でお口直しするのが私にもよいのかもしれませんです。
ま、そんなブノワにもこれからもついていく覚悟はあるんですけどね。
それにしても、
>ギヨーム・カネより、ブノワ・マジメル
そうですか、やはし・・・。
この映画、さまざまな人間の思いが錯綜していて、面白かったですよ。
Gay Film。。。といえないこともないけど、プラトニックです(笑)。それに、にゃんさんの好きな「馬面体育会系」も出ていません。
私としてはボリス・テラルが結構気に入りましたけど。
でもコスチュームものや、バロック調の音楽とかが好きな人は楽しめると思いますです。
私としては、その「たぷっ」となったブノワのお腹、見てみたい気がするんですが。。。(笑)。
私、ブノワの映画ってあまり見たことなかったんですけど、この役は「うまい」し、まさに「はまり役」だと思いました。
いや~、やきそばさんが面白い映画を教えてくれるから助かりまっす!
今「テシス」を注文してあるので、楽しみにしてるんですよーーん。
>ギヨーム・カネより、ブノワ・マジメル
そうですか、やはし・・・。
↑いや(汗)。。。ブノワの方が好きってだけで。。。ギヨーム・カネも機会があったら見てみます。
そう、私ね、オペラ演奏中に気がつけばルイがいなくなっていたでしょ? なんでかなって思ったけど、ルイは始めから「男色」は禁じていてて、リュリの行動を一度注意しているのね。それで、今度、私の前で男色を見せたら許さないと宣言してるのね。それがこの歌詞で、リュリはルイに向かって愛を捧げるものだったんだね。dimさんの文読んでて、あのオペラの歌詞もう一度きいてみよう。リュリは寵愛を求めようと、必死だったし、奢りもあって、ルイへの思いを吐き出したんだね。それで男色を嫌うルイはリュリを拒み、でも彼の音楽は愛していたから、あのラスト「今日は音楽が聞こえないな…」で終わって、良かった!もう一度見直して、さらに堪能するわよ。
この映画、意外と奥が深いんですね。
ワタシは単純に彼らの気持ちだけを考えていたけど、その時代や立場、環境や嗜好なんかはあんまり視野にいれていなかったかも。
彼らの関係は単純には語れないんですね。
シュエットさんの記事を読んで、まさに目からウロコでしたわ。そうか~王は踊れなくなったぶざまな姿をさらしたくなかったのか・・・とか考えもしなかったわ。
再見したら、前回は見えなかったものが見えて、新たに何かを感じることが出来るかも知れないなあ。
シュエットさん、ありがとう。