欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

なぜ中古住宅に電気火災が多く発生するのか?

2020年04月06日 09時56分01秒 | 売れない不動産

家の火災原因にも、色々あるのですが、意外に電気火災が多いのです。

 

それも新築住宅よりも中古住宅の方が、圧倒的に電気火災は多いです。

 

その原因を欠陥建築バスターズが調査してみると、主な原因は2つあることが判明しました。

 

電気火災の犯人は?

 

それは『埃(ほこり)』と『大工の違法工事』です。

 

家の電気配線は、天井裏にあることが多いですが、天井裏は埃がたまりやすい環境です。

 

埃がたまると、それに水分がたまりやすくなり、絶縁の良くない部分がショートを起こし、火災を起こすことになります。

 

新築住宅よりも、築年数の経過した中古住宅の方が、天井裏の埃が多いので、中古住宅は、電気火災のリスクが高いというわけです。

 

次に、大工の違法工事についてです。

これまでも欠陥建築バスターズが、様々な家の天井裏をチェックしてきました。

 

すると、大工が違法な電気工事を行っている箇所を発見することがよくあります。

 

電気工事というのは、資格を持った人しかできないのです。

しかし実際には、中古住宅のリフォームや増改築の時に、電気工事の資格のない大工が、勝手に電気工事を行うことがほとんどなのです。

 

そのような違法工事というのは、電線と電線を手で寄り合わせ、絶縁にビニールテープを巻いただけのものがほとんどです。

 

ビニールテープは、時間が経つと、必ず外れてきます。

そしていつかは、ショートを起こし、電気火災を発生させるのです。

 

果たして、家の天井裏がどんな状態になっていいるのか?

中古住宅を購入する時は、不安になりますが、物件の内覧の時に、天井裏を確認することはできません。

 

そのため電気火災のリスクのある中古住宅は、買わないことに越したことはありません。

 

しかしもし、予算上、仕方なく中古住宅を購入する場合は、まずは欠陥建築バスターズのようなプロに相談しましょう。

 

間違っても、『不動産屋』の言うことを信用してはいけませんよ。

 

不動産屋というのは、建物のことなど、何も知識を持っていない素人なのですから。

 


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