『本来、芸術は、何をやっても構わない自由こそ特徴だが…』
…私の亡くなった母は、『画家』でした。
『職業を持つ多くの母親と比較しても、特異な存在でした。』
と、言うのも…
『世間の常識に縛られない、自由な発想と、飛び抜けた行動力を持っていたからです。』
『また、創作に入ると、周囲の音が聞こえなくなって、自分の子供が話しかけても、全く気が付きませんでした。』
こんな…
『芸術家の家で育ったので、私も、枠にはまらない自由な考え方で生きてきました。』
『そんな私が、建築家になって思う事は、建築は芸術では無いのではないかと言う事です。』
建築は…
『一応、芸術と言う事になっていますが…』
『絵画、音楽、彫刻、舞踏などの芸術と違って、極端に自由度が低いのです。』
『つまり、アレをやってはダメ、コレをやってはダメが多過ぎるのです!』
自由な精神こそ…
『芸術家の特質であり、生きる指針であります。』
『それなのに、建築家程制約が多く、不自由な発想環境は無いのです。』
建築家の私の意見は…
『建築を芸術から除外すべきと考えます。』
『そもそも、建築家の如き、陰険な性格の連中が、芸術家を気取る事が許せません!』
家なんて…
『アートである必要はありません。』
『コストが安くて、住めさえすれば、それで良いモノなのです!』
新国立競技場問題も…
『建築をアートだと勘違いした人達が、引き起こした事件です。』
…芸術は常に自由でなければならない、自由なき芸術はあってはならない。