欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『建築は芸術の一分野とされるが…自由度が低いのに芸術なのか?』

2016年03月19日 09時22分41秒 | 建築のうんちく





『本来、芸術は、何をやっても構わない自由こそ特徴だが…』




…私の亡くなった母は、『画家』でした。

『職業を持つ多くの母親と比較しても、特異な存在でした。』



と、言うのも…

『世間の常識に縛られない、自由な発想と、飛び抜けた行動力を持っていたからです。』

『また、創作に入ると、周囲の音が聞こえなくなって、自分の子供が話しかけても、全く気が付きませんでした。』



こんな…

『芸術家の家で育ったので、私も、枠にはまらない自由な考え方で生きてきました。』

『そんな私が、建築家になって思う事は、建築は芸術では無いのではないかと言う事です。』



建築は…

『一応、芸術と言う事になっていますが…』

『絵画、音楽、彫刻、舞踏などの芸術と違って、極端に自由度が低いのです。』

『つまり、アレをやってはダメ、コレをやってはダメが多過ぎるのです!』



自由な精神こそ…

『芸術家の特質であり、生きる指針であります。』

『それなのに、建築家程制約が多く、不自由な発想環境は無いのです。』



建築家の私の意見は…

『建築を芸術から除外すべきと考えます。』

『そもそも、建築家の如き、陰険な性格の連中が、芸術家を気取る事が許せません!』



家なんて…

『アートである必要はありません。』

『コストが安くて、住めさえすれば、それで良いモノなのです!』



新国立競技場問題も…

『建築をアートだと勘違いした人達が、引き起こした事件です。』



…芸術は常に自由でなければならない、自由なき芸術はあってはならない。



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