実在者の制作工程は、作家であろうと歌舞伎役者であろうと映画監督だろうとまずは伝記、人物伝の類、その他資料を乱読しながら頭部の制作を開始し、頭部が出来る頃には、写真作品をどんな背景、シチュエーションにするか決まっている。平均すると年に6人だが、それは写真資料がある時代の人物の場合であり、詳細ではあるが陰影がない頂相の立体化はいつもよりはるかに時間がかかるから、今のモチーフで6人というわけには行かない。今後も実在者と禅機画のモチーフを並行して制作したい。 5時に小岩駅。建長寺の搬入を手伝っていただいた御夫婦、旧知の友人等で慰労会をやってもらう。明日からは粘土を手にする予定。