横顔の画像を得て、禅師の後頭部を修正。作品化しようと考えているのは、禅師の坐禅中の出来事である。完成させる前に、脇役の頭部を作りたい。何処の誰というわけではないので好きに作れる。 人間も草木同様、自然物だから肝心な物はあらかじめ備わっている。とずっと考えて来た。なので外の自然を眺めなくとも、目を瞑っていても同じことであろう。〝考えるな感じろ”はブルース・リーに教わるまでもなく経験上知っていた。感じないで考えた結果、ロクなことにならなかったからで、早々に気付いたのは幸いであった。〝外側にレンズを向けず、眉間に当てる念写が理想”というのも数十年前から言っていた。寒山拾得を手掛けるようになってから、資料の中で〝禅は仏を外に求めず、自らのなかにあると信じた”というような事を良く目にする。