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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』『白昼夢』『人間椅子』はかつて世田谷文学館でやったものの再演である。何カットかの入れ替えと、スライドの切り替えのタイミングを前日にチエックを済ませていたが、「貝の穴に河童の居る事は」義太夫のお二人とのリハーサルはやらずじまい。開演数時間前に、先にみえた竹本越孝さんと原稿をチエック。今回全文ではなく妙録である、故に原作者の泉鏡花の創作意図を損なうことだけは避けたかったので、義太夫のお二人には無理を聞いていただいた。画像は事前に、順番にパソコンに入れてあったが、そのままではバランスが取れず、画像の差し替えなど、時間との勝負である。来場いただいた飯沢耕太郎さん、エレベーターでお会いした坂崎重盛さんと、かろうじて挨拶ができた程度で、いったりきたりの間、旧知の方々と目礼程度で失礼させていただいた。リハーサルの後本番。舞台袖で私がスライドを操作する。第一部、朗読の田中完さん、ピアノの嶋津健一さんは念入りなリハーサルを済ませて望んだ、とは聞いていたが、解釈、迫力、初演とは別物の素晴らしさで、拡大されたスクリーン画像を見上げながら唖然。2部の『貝の穴に河童の居る事』は、古典芸能には疎い私ではあるが、本日来場した方だけが味わえた、ユニークな作品になったのは間違いないだろう。途中私の切り替えミスがあったが、それさえなければ鏡花にこそ見せたかった。終演後、個展会場に戻り、鈴木邦男さんと三島の前で記念写真。 本日は結果的に補助椅子まで必要になった。ご来場いただいた皆様有り難うございました。個展も残り二日となった。

『特別展 深川の人形作家 石塚公昭の世界』

フェイスブック『石塚公昭の世界』

 特別展『百年目に出会う 夏目漱石展』神奈川近代文学館 漱石像出品

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回



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