ようやく深川江戸資料館や河童の夢を見なくなった。 グループ展に参加することになっているが、まだ先だったろう。テーマが決められていたが、まだ何も考えていない。フリーペーパーの表紙で『坂本龍馬と大手町を歩く』とか『松尾芭蕉と清澄白河を歩く』などという難題をこなして腕力?を鍛えたので、多少のことでは動じなくなった。 昨日入稿した原稿にも関連しているのだが、そろそろ幽霊を扱ってみたい気もする。人に非ずな物を、と河童を作ってみたが面白かった。何しろ怪獣、妖怪に小学生の時に思いっきり洗礼を受けた世代である。ただし怪獣も妖怪も、子供の味方なんて物は、私が子供だった時から大嫌いである。 鏡花や三遊亭円朝あたりで女の幽霊、というのは何年も前から考えてきた。その場合『貝の穴に河童の居る事』で撮影用に入手した人毛の丸髷の鬘。あれが再登場となりそうだが、気持ち悪くて見たくない。女の黒髪という物は頭から生えていた物が、切られたとたん別物になる。
石塚公昭HP
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第5回