明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



良く判らなかった場面の設定が、少しずつ解明されて来た。泉鏡花でも判らないことは多かったが、所詮日本の話、なんとかなった。しかし海外作品であるから、その物自体が、日本にないものだったり、なにかとやっかいである。そうこうしていて少々ムズムズ始まった。 昨年暮れの某銀行の会員向け冊子用のデフォルメされた人物を制作して以来、粘土に触っていない。依頼された作品であれば悠長なことはいっていられないが、もう少し助走距離を取りたい。最初に頭部から作り始めるのだが、頭部の制作に関しては、現実には居もしない河童の頭を別にすれば、辛いばかりで楽しい事など一つもない。特に最初に粘土を一掴みする時の、“ホントに作れるんだろうか?”感は、長年作っていようと毎回同じように襲って来る。そこで、充分腹を空かせ、もう我慢できない。作れるかどうかなんてことは後で考えるよ!と獲物に被りつくように始めるのが、一番良いのである。 5時に千葉県の稲毛へ。『ソングバード』の遠藤さんに修理をお願いしていたギターを受け取りにモツ焼きの『八角』へ。そもそもプロに修理をお願いするようなギターではないのだが、ヤフオクで落札し、到着した時点でまともな音が出ず、瀕死状態の恨みがましい有様を見て、なんだか中学生以来、飽きてしまって分解して壊したり、放ったらかしにしてきたギターが化けて出たように思え、なんとか使えるようにしたかったのである。 乾杯の後、前回同様、まず健康面についての話題。オジさん同士の、女性の前では少々はばかれる話題をひとしきりしたところで、先日写真の個展に伺った白石ちえこさんが合流。お二人とは同時に知り合ったのだが、私が黒人のブルース、ジャズシリーズから作家シリーズに転向する頃であるから1997、8年であろう。計算しようとして、今は2010年代か2020年代か迷う。私は社会人のフリをしているだけなのであった。 それはともかく。鯨の話から漫画や写真の話等、楽しく盛り上がった。今日も遠藤さんが、一線のカメラマンからギター製作に転向したあたりの、おそらくダイナミックな話を伺おうとして本日もそこにまで至らず。『海に沈んだ街』(三崎亜季写真/写真白石ちえこ)本日発売。

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