明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


午前中に野暮用を済ませ、午後、森下文化センターのスタジオへ。ギターを2本持って行くのでタクシー乗り場へ向かう。向こうから80過ぎて昨年胃を全摘したSさん。ようやく会えた。痩せたと聞いていたが、いわれなければ判らない。「岩崎宏美さんがSさん心配して。また福耳触りたいってさ」。坂上二郎とまったく同じ声で喜んでいた。 30分くらいかかってようやくタクシーを拾う。トラックドライバーの2人と合流。2人ともマスクをしているが、特にSさんは咳もでている。これは申し訳ないことをした。 昨日T千穂のカウンター。吹雪だというのに物付きな独身どもが並んだ。私は近いからまだしも、Kさんは河童が合羽着て長靴である。そして鼻水が止まらない。そうまでして出て来るな、という話である。60過ぎて鼻水がよく似合うが、それを拭いたお手拭きを3枚も積んでいる。Sさんと話していたMさんが帰ったので、Sさんが席を移動して隣に来た。女将さんお手製のカレーをいただく。実に美味しいが辛い。汗が出る。Sさん目の前にあるお手拭きで顔をゴシゴシ拭く。気がついた時には遅かった。「Sさんゴメン。昨日もう少し早く気がつけば良かった」。「顔が嬉しそうじゃないですか」。Kさんの鼻水を顔中に擦り込んだ男がいう。我々の音楽レベルに見合った会話をしつつ練習。 私は先日、某編集者と区の文化施設でない本格的な貸しスタジオに始めて入った。編集者は大学時代からバンド活動をしていて慣れている。そこでスタジオという物はこんな大きな音を出すものなのか、と始めて知った。そう思うと我々は家で小さな音でずっとやっていたので貧乏臭い。いつも以上の大きな音を出した。 先日修理してもらったギターも快調。自分でコンデンサを取っ替え引っ換えしているギターも音の違いが良く判った。以前は、下手過ぎてどうしてよいか判らず、三すくみのような状態が続いたが、いつになくスムースに練習をし、打ち上げを済ませ帰宅。Kさんに「風邪どうなった?」メールしてみると「すっかり良くなった」。予想通りの答えが返ってきた。

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