過去の写真データをひっくり返して選んでいる。代表的な物を、来年はオイルプリント化してみたい。廃れていた古典技法だが、91年当時、写真家でもないのに、人形も作らず何をやっているのだ、と内心ハラハラしながら熱中した。昔は道具など既製品があったという面では不利であったが、昔の連中にできて私にできないはずがない、と鼻息だけは荒かった。素人ということもあったが、過去の作家を倒す、という敵愾心みたいなものまであったのを覚えている。仕事をしないで余計なことをしている、という後ろめたさに打ち勝つためには、そんな物も必要だったのであろう。実際、発表しようなどと思っていなかったので画がようやく出たところで中止した。しかしその後写真を発表するようになり、そういうことなら、とオイルプリントを再開したのだが、以来、自分の直感を優先することに決めた。なんでこんなことをしたいか判らなくても理由は後で考えれば良い。辻褄は必ず合う。 K本へ行き母からMさんへ、と預かっていたくさやを「この程度の物が食えないような奴に娘はやらないとか嫌がらせにでも使ってください。」と渡す。Mさん本日も問題の件についてひとくさり。今日始めて訊いたという顔ができただろろうか。是非本人に直接いってください。でないと5回目を聴かされそうである。 俳優の今拓哉さん来る。気になっていたことが判った。今さん黒目が大きい。訊くと眼球自体が大きく、普通のコンタクトでは曲率が合わないそうである。本来“黒目がちな瞳”というのは美少女専用の表現であるが。
過去の雑記
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