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真夏の方程式

2014年11月02日 00時39分23秒 | 邦画2013年

 ◎真夏の方程式(2013年 日本 129分)

 staff 原作/東野圭吾『真夏の方程式』

     監督/西谷弘 脚本/福田靖 撮影/柳島克己

     美術/清水剛 装飾/田口貴久 音楽/菅野祐悟、福山雅治

 cast 福山雅治 吉高由里子 北村一輝 杏 山光 塩見三省 白竜 風吹ジュン 前田吟

 

 ◎夏と海と少年

 よく、海と山のどちらが旅行に出た気分になりますかっていう質問を耳にする。

 そうしたとき、夏の海はおそらく一番人気かもしれない。

 なんたって開放的だし、きらきらした思い出ができそうなイメージだもんね。

 でも、ぼくはそうじゃない。

 だって、ぼくは3方を海に囲まれた半島に生まれ育ったものだから、

 海は山よりもふるさとに直結しちゃってる。

 だから、海っていうと、旅に出ているっていう気分にはあんまりならない。

 ま、それはそれとして、

 玻璃ヶ浦っていう海がどこにあるのかは知らないんだけど、

 東京からはそんなに遠くない距離のところにあるような設定におもえた。

 ま、そんなことはさておき、

 さすがに16年前の事件を絡ませ、

 また少年をとりまく人々の生活と感情を絡ませるあたり、

 ほんとに上手な作り方だなとおもわざるをえない。

 どの事件も大上段にふりかぶっているわけではないし、

 トリックそのものもやはり大掛かりなものではないけれども、

 抒情的な面に大きく傾斜させてるという点では、

 子供の苦手な湯川が、みずからすすんで子供と接していくという分、

 これまでの設定はちょっと忘れてもって感じかもしれないけど、

 そんなことは物語を進めていく上ではたいしたことじゃない。

 というより、苦手な対象となる子供は、

 小うるさいがきんちょなんだから、この少年はその範疇に入らない。

 また、

 ペットボトルのロケットを発射する実験もまた抒情性が高く、いいんじゃないかと。

 親子、家族、自然、そういうものを見つめ直そうってのが主題なんだろか?

 それとも、なにか別にあるのかしら?

 なんにせよ、

 夏の海と少年と家族愛ってのは、いいもんだよね。

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