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さよなら。いつかわかること

2014年11月20日 18時56分01秒 | 洋画2007年

 ◇さよなら。いつかわかること(2007年 アメリカ 85分)

 原題 Grace is Gone

 staff 監督・脚本/ジェームズ・C・ストラウス 製作/ジョン・キューザック、グレイス・ロー、ガルト・ニーダーフォファー、ダニエラ・タプリン・ランドバーグ 撮影/ジャン=ルイ・ボンポワン 美術/スーザン・ブロック 衣装デザイン/ハー・グエン 音楽/クリント・イーストウッド 編曲/カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス

 cast ジョン・キューザック シェラン・オキーフ グレイシー・ベドナルジク ダナ・リン・ギルホレー

 

 ◇シカゴからフロリダ

 この頃、主夫って言葉が市民権を得てきたような気がしないでもない。そんなこともないか。一過性のものだったような気もするしね。そもそも男と女の立場の差ってのはいつできたんだろね。男は外で働くものだと威張ってた時代はたしかにあったけど、それは今となっては昔のことで、男は外で働いてりゃいいんだと叩き出される時代もまた今は昔の観がある。かといって主夫が歓迎されるかといえば、そうでもない。女性はやっぱり専業主婦が気楽でいいっておもうものなのかもしれない。

 で、この作品だ。

 ジョン・キューザックは主夫だ。シカゴのホームセンターで働いているものの、ダナ・リン・ギルホレーが陸軍の軍曹で現在イラクに単身赴任しているものだから、家の中の面倒はすべて見なければならない。娘ふたりはまだ幼いし、まったくめんどくさいことこの上ない。そんな中、ダナ・リン・ギルホレーの戦死の報せが届いてくる。けど、ジョン・キューザックはその事実を娘たちには語れず、悲しみを紛らわすようにいきなりフロリダへ旅立つ。キューザックはいつかわかることとはいえダナの死を語れず、毎夜、自宅の留守電に録音されたダナの声を聞くことしかできない。で、イラクへとつながっているフロリダの浜でようやく語るっていうだけの話だ。

 ロードムービーの秀作といってしまえば簡単なんだけど、現代のアメリカの一面を見つめてもいる。そうおもいつつも、家族ってのはいったいどこまで心のつながりがあるんだろうっていう世界共通の投げかけもまた為されてるような気がして、いやまあ、けっこうしみじみ父と娘の旅を眺めちゃったりするんだよね。

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