◇ザ・リング(2002年 アメリカ 116分)
原題 The Ring
staff 監督/ゴア・ヴァービンスキー
脚本/スコット・フランク アーレン・クルーガー
撮影監督/ボージャン・バゼリ 撮影/グレイグ・ウッド
美術/トム・ダフィールド 衣装デザイン/ジェリー・ウェイス
特殊メイク/リック・ベイカー 音楽/ハンス・ジマー
cast ナオミ・ワッツ マーティン・ヘンダーソン デイヴィッド・ドーフマン
◇70億円の低予算映画
日本とアメリカとじゃ、まるで予算がちがう。
70億円もあったらどれだけ巨大な映画が作れるのか想像もつかない。
なのに、アメリカじゃ、低予算のB級ホラーだ。
市場の差ってやつをまざまざとおもいしらされるよね。
でも、おもしろさが予算に比例するとは限らない。
あ、いや、アメリカ国内でのおもしろさは比例するのかもしれないけど、
ともかく、ハリウッドからすれば信じられないような超低予算の邦画界では、
もともとの『リング』はかなりよくできた作品だった。
日本的な恐ろしさが満載されていたから、
いったいどう調理すればアメリカ的な「リング」が出来上がるんだろうとおもってた。
で、観た。
なるほど。
リングの世界の持っているのは、井戸の中のような陰湿な恐ろしさだ。
それが、妙な怪物譚になってた。
派手なアクションはそもそも必要ないのに、
なんで、ナオミ・ワッツはあんなに挑戦的に行動するんだろう?
ただ、実はぼくはこの作品が公開されるまで、
ナオミ・ワッツを知らなかった。
ナオミという名前がアメリカではよくある名前だと聞かされても、
どうしても直美っていう漢字とかが頭に浮かんじゃうから、
「へ~、日米の混血なのかな~」
とか、あほな想像をしてたりした。
いや、ほんと、無知ってのはホラーよりも恐ろしい。