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宮本武蔵 二刀流開眼

2013年11月06日 18時24分02秒 | 邦画1961~1970年

 ◇宮本武蔵 二刀流開眼(1963年 日本 104分)

 英題 The Worthless Duel-Miyamoto Musashi Part 3

 staff 原作/吉川英治『宮本武蔵』

     監督/内田吐夢 脚色/内田吐夢 鈴木尚之

     企画/辻野公博 小川貴也 翁長孝雄

     撮影/吉田貞次 美術/鈴木孝俊 進行主任/片岡照七

     助監督/山下耕作 篠塚正秀 野波静雄 音楽/小杉太一郎

 cast 中村錦之助 入江若葉 高倉健 平幹二朗 木村功 木暮実千代 丘さとみ

 

 ◇敵役、高倉健

 健さんの佐々木小次郎ってのは、なんとなく違和感がある。

 だって、どちらかといえば小次郎って青二才的な雰囲気あるじゃん?

 健さんだと強すぎる印象だし、嫌味なところが見えてこなかったりするんだよね。

 でもまあ、当時の健さんは二枚目だったってことなんだろうか?

 この5部作を初めて観たのは、大学のときだった。

 すげえな、内田吐夢、とかおもって一所懸命に観てたんだけど、

 そのときから、どうにも健さんだけは違和感があった。

 でもまあ、物語はここでようやく展開し始める。

 全体を展望すれば、

 吉岡一門は佐々木小次郎との対決に向かう前座のようなものになるんだけど、

 ふしぎなことに、

 この5部作だと、武蔵と吉岡一門の軋轢と衝突にいちばん裂かれてる、

 ような気がする。

 伏線の張られ方が、武蔵の行動と裏表になってるからもしれないね。

 ま、それはともかく、

 スタッフは第2部とほとんど変わらないんだけど、

 カメラマンだけ、変更されてる。

 当時の太秦の忙しさを想像すれば、もう順番に部署するしかなかったんだろう。

 プログラムピクチャーの時代をおもわせるよね。

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