馬場あき子の旅の歌【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)190頁
参加者:N・I、Y・I、T・S、曽我亮子、鹿取未放
レポーター:N・I
司会とまとめ:鹿取 未放
243 砂漠いまにすべてを埋づめつくすべし無為にしづかと誰か言ひたる
(まとめ)(2010年10月)
地球温暖化のせいか砂漠化のスピードが速まっていると聞く。そうして沙漠の民たちは今も水不足に苦しめられている。いつか地球全てが沙漠と化すのかもしれない。「誰か言ひたる」は作者がよく使う手法だが、同行者とか、自分とかの実際の声ではなく、作者の心の中のつぶやきではないだろうか。もちろん声を聞くのは文献による知識があってのことであろう。そういう未来のいつかを思うと空恐ろしい。(鹿取)
(レポート)(2010年8月)
沙漠は今静かに変化している。かつての時代、沙漠で繰り広げられた諸々のことはなかったかのように砂が覆っている。(N・I)