馬場あき子の旅の歌【砂の大地】『飛天の道』(2000年刊)193頁
参加者:N・I、Y・I、佐々木実之、T・S、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:藤本満須子
司会とまとめ:鹿取 未放
250 キルギスは柘榴モンゴルは剣を描けりそのパオに生れてみどり児眠る
(レポート)(2010年11月)
歌はカザフ人、カザフの女、キルギス、モンゴルへと視点が向かっていく。パオに生まれて眠っている赤子に目を向けた1首である。キルギスのパオには石榴の刺繍が見えたのだろう。壁に掛けられているたくさんの絨毯の中に見つけたのかも知れない。(藤本)
(意見)(2010年11月)
★パオを覗いて見なくても、こういうところで赤ん坊が育つのだという感慨を詠んでいるというこ とでいいのではないか。(実之)