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国民生活センターの危害情報、化粧品が1位

2013年08月01日 | 化粧品

国民生活センターが、「2012年度のPIO-NETおよび医療機関ネットワークにみる危害・危険情報の概要」を公表しました。

 具体的に商品・役務別にみると、1 位は「化粧品」1,405 件(13.3%)であり、前年度より約2,000件減少した。この1,405 件のうち、小麦加水分解物含有石けんに関する件数は455 件で、前年度の2,545 件より大きく減少したが、依然として多くの相談が寄せられている。2 位は「医療サービス」850 件(8.0%)であり、前年度より122 件増加した。3 位は「エステティックサービス」590件(5.6%)、4 位は「健康食品」532 件(5.0%)。

 危害の内容としては、1位は、前年度2位の「その他の傷病及び諸症状(注7)」3,092件(29.2%)であり、前年度より81件増加した。内容をみると、「医療サービス」「歯科治療」「健康食品」などによって体調がすぐれない、気分が悪い、痛みがあるなどの症状である。

2位は、前年度1 位の「皮膚障害」2,669 件(25.2%)であり、内容をみると「化粧品」によるものが多く、前年度より1,184 件減少した。

 

国民生活センター2013年8月1日
2012年度のPIO-NETおよび医療機関ネットワークにみる危害・危険情報の概要
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130801_3.html

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 この概要は、2012年度にPIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)により収集した危害・危険情報(注1)と、医療機関ネットワークから収集した危害情報をまとめたものである。

 当該情報の詳細については、「消費生活年報2013」(2013年10月発行予定)に掲載する予定である。

(注1)データは、2013年5月末日までの登録分。なお、2007年度から、国民生活センターで受け付けた「経由相談」を除いている。

 

2012年度の傾向と特徴

PIO-NETにより収集した「危害情報(注2)」は10,599件であった。前年度(2011年度)に急増した小麦加水分解物含有石けん(注3)が大幅に減少したため、危害情報全体の件数は前年度より減少したが、小麦加水分解物含有石けんを除くと、「医療サービス」の急増などにより、1,196件増加した。

PIO-NETにより収集した「危険情報(注4)」は4,170件であった。前年度1位の「四輪自動車」がさらに増加したことや、前年度9位の「調理食品」が2位へ、前年度23位の「携帯電話」が3位へと大幅に順位が上昇したことなどにより、危険情報全体の件数は468件増加した。

医療機関ネットワークからは、5,003件の危害情報を収集した。上位3商品は、「家具類」「階段」「遊具」であった。

(注2)「危害情報」とは、商品・役務・設備に関して、身体にけが、病気等の疾病(危害)を受けたという事例。

(注3)商品・役務別では、小麦加水分解物含有石けんは「化粧品」に含まれる。

(注4)「危険情報」とは、危害を受けたわけではないが、そのおそれがある事例。

 

[報告書本文] 2012年度のPIO-NETおよび医療機関ネットワークにみる危害・危険情報の概要[PDF形式](235KB)

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130801_3.pdf