産経新聞2013年6月13日(木)13時16分配信
巷間される“アルカリ信仰” 栄養学的には意味なし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130613-00000550-san-hlth
「酸性食品」「アルカリ性食品」は、食品を燃やし、残った灰分を水に溶かした時の水溶液の反応が、酸性かアルカリ性かで判定しています。「アルカリ性食品は健康に良い」と言われることがありますが、明確な科学的根拠はありません。「体を健康に保つアルカリ性食品」「酸性食品を食べ過ぎると血液が酸性になって体に悪い」などと言われ、アルカリ性食品は体に良く、酸性食品は体に悪いというイメージがなんとなくありませんか? 本当はどうなのでしょう。(いいなクラブ)
■アルカリ性・酸性の判定法
レモンや梅干しのようなすっぱい味のするものは酸性食品と思われがちですが、それは味覚上のことです。
アルカリ性・酸性の判定は、食品を燃やし、燃え残った灰(ミネラル分)を水に溶かして、その水溶液がアルカリ性か酸性を示すかで判定します。これは、体内に取り入れた栄養素を、生理的に燃焼したあとに残ったミネラルが同様の反応を示すと考えられていることに基づきます。
■酸性食品、アルカリ性食品の特徴
【酸性食品】(穀類、肉、魚介類、卵、砂糖、チーズ、ビール、日本酒など)
【アルカリ性食品】(野菜、果物、海藻、きのこ類、大豆、ワインなど)
■体に与える影響
食品のアルカリ性・酸性は、人体にどの様な影響を及ぼすのでしょう。酸性食品ばかり食べていると、血液は酸性になるのでしょうか?
実は、人間の血液のpHは7.35~7.45の弱アルカリ性に常に保たれています。これは、血液、呼吸器、腎臓などの働きによって体を常に正常な状態に保とうという機能(=恒常性)によるものです。恒常性は、気温の高低に関わらず、体温を一定に保つ機能と同じような仕組みにになります。
人間には、生命維持のための防御・緩衝機能が備わっているのです。ですから、「酸性食品を食べ過ぎると血液が酸性になる」と言うことはありません。
酸性食品に分類されている肉類を多く食べ過ぎると、コレステロ-ルや脂肪の摂り過ぎになることがありますが、酸性食品であることとは関係なく、これによって血液が酸性になることはありえません。
栄養学的にみて、科学的根拠のないアルカリ信仰は、あまり意味があるとは思われません。
(後略)
詳しいことは下記まで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130613-00000550-san-hlth