脱ケミカルデイズ

身の周りの化学物質を減らそうというブログです。 

飲食店の受動喫煙、PM2.5が北京並み

2013年02月26日 | タバコ

朝日新聞2013年2月23日 
飲食店の受動喫煙、北京並み PM2.5禁煙推進学術ネット訴え

中国の大気汚染で問題化している微小粒子状物質PM2・5にからみ、日本癌学会など18学会でつくる学術グループがPM2・5を含むたばこの煙の対策を訴えている。喫煙可能な飲食店などの濃度は北京と同レベルで、日本国内では屋外よりも受動喫煙対策の不十分な屋内が深刻としている。

22日、記者会見した禁煙推進学術ネットワーク(委員長、藤原久義・兵庫県立尼崎病院長)によると、福岡市の喫煙可能な喫茶店での測定結果は常に1立方メートルあたり300マイクログラムを超え、平均371マイクログラム。横浜市のカフエの喫煙席も200~700マイクログラムだった。日本の1日平均の環境基準である35マイクログラムを大きく上回り、中国の屋外と同様の濃度を記録した。

これに対して、中国からの越境汚染が問題となっている屋外の測定値は日平均で数十マイクログラム程度にとどまっている。飲食店では従業員も煙にさらされるため、学術ネットは以前からPM2・5の室内基準設定や屋内の禁煙化を国に求めてきた。測定した産業医科大の大和浩教授は「日本では屋外より屋内が問題。解決には全面禁煙しかない」と話した。(佐々木英輔)


受動喫煙でアルツハイマー病悪化の可能性

2013年02月26日 | タバコ

朝日新聞2013年2月22日4時30
受動喫煙でアルツハイマー病悪化の可能性 米研究チーム
 http://www.asahi.com/tech_science/update/0221/TKY201302210463.html

【月舘彩子】受動喫煙で、アルツハイマー病が悪化する可能性のあることが、米テキサス大医学部などのチームによるマウスの実験で明らかになった。19日付英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに掲載された。

 認知症の一つであるアルツハイマー病は、脳の中にアミロイドベータ(Aβ)やタウと呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積することで、やがて神経細胞が減り、記憶力や判断力が衰えるとされる。

 チームは、遺伝子操作でアルツハイマー病を発病するようにした生後3カ月のマウスを、1日に1時間、たばこ1本分の煙にさらされるグループと、全く煙のない部屋で育てたグループに分けて4カ月間育てた。

 すると、煙にさらされたマウスはそうでなかったマウスに比べ、脳内で記憶をつかさどる海馬や大脳皮質の神経細胞にAβが約40~50%多く蓄積。炎症を起こしている神経も増えていた。チームは「人への影響はさらなる研究が必要だが、たばこの煙はアルツハイマー病の重要な環境リスク因子になる可能性を示した」と指摘している。