脱ケミカルデイズ

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厚労省が「平成23年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表

2012年12月28日 | 化学物質

厚生労働省2012年12月27日 「平成23年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表しましたhttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002rwda.html

これは、毎年末に発表されるもので、皮膚科8病院(皮膚障害)、小児科7病院(誤飲事故)と(財)日本中毒情報センター(吸引事故)が協力して行われています。モニタリングなので、これが全国の事故のすべてを網羅しているわけではありません。あくまでも、起こりやすい事故の傾向がわかるというものです。また、事故防止対策としては、使用者に注意を喚起するというだけで、商品規制などの対策が取られるわけでもありません。それは別の省庁の管轄ということになるのでしょう。

 

平成23年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」

 厚生労働省は、家庭用品などに関連した健康被害情報を収集するため、皮膚科・小児科の病院や公益財団法人日本中毒情報センターの協力を得て、「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告制度」を実施しています。
 このたび、平成23年度の健康被害報告について、家庭用品専門家会議(座長:伊藤正俊 東邦大学名誉教授)で検討を行い、報告書を取りまとめたので公表します。報告書の概要は別添のとおりです。
 厚生労働省では、消費者をはじめ、地方公共団体、関係業界団体などに本報告書の内容を周知するとともに、引き続き本制度を通じて、家庭用品に含有される化学物質による健康被害の実態の把握や情報提供を推進します。

【報告のポイント】
・皮膚障害は、装飾品(金属製)が37件と最も多く報告されました。
 → 症状が出たら、原因製品の使用を中止しましょう。他の製品を使用する場合は、金属以外のものに変更しましょう。
・小児の誤飲事故は、1.タバコが105件と33年連続で最も多く報告され、2.医薬品・医薬部外品が73件(そのうち入院事例が14件)報告されました。
 → 1.1歳前後の乳幼児がいる家庭は、タバコの取り扱い・保管方法に注意し、飲料の空き缶やペットボトルを灰皿代わりにしないようにしましょう。 2.医薬品・医薬部外品は薬理作用があるため、保管や管理には細心の注意を払いましょう。
・吸入事故等は、殺虫剤が252件、洗浄剤が176件報告されました。
 → 使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。特に塩素系の洗浄剤と酸性物質の混合には注意しましょう。

平成23年度 家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告(本文)(PDF:988KB)