脱ケミカルデイズ

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魚調理後の臭い取り 3倍に薄めた酢をシュッ

2012年12月01日 | 化学物質

朝日新聞2012年11月24日 魚調理後の臭い取り 3倍に薄めた酢をシュッ

 

魚を焼いた後、きれいに洗っても、グリルやフライパンにどうしても臭いが残ってしまう。そんな悩みの解決法を環境NGO「クリーン・プラネット・プロジェクト」代表の岩尾明子さんに聞いた。

「日常生活の悪臭のほとんどは酸性。だから弱アルカリ性の重曹で掃除すると中和され、びっくりするぐらい臭いがとれます」。

ただ例外もあるという。

「魚の臭い、たばこの副流煙、トイレのアンモニア臭はアルカリ性。重曹で臭いを弱められても、一発で消せない」と話す。

そこで活躍するのが酸性のお酢だ。同じように中和の原理で消臭できる。その効果は、「魚をさばく脇に、小皿やボールに入れたお酢を置いておくだけで、生臭さがしなくなるほどです」と岩尾さん。

まず、あらかじめ穀物酢を水で3倍に薄め、使う分だけ、吹き付けやすいスプレー容器に入れておく。いつでもパッと使えて便利だ。容器は100円ショップでも買えるが、耐酸性のものかどうか確認しよう。

魚料理をした後のフライパンや鍋をきれいにするには、最初に重曹をふりかけ、水でしめらせぺースト状にしてから、スポンジでなでながら汚れを落とす。重曹には研磨作用があるほか、食べ物の汚れは酸性のため、重曹で中和されることで、きれいに落ちる。水で流した後、スプレーで酢水を数回吹きつけて、再度水で流せば臭いはしなくなる。

 

魚焼きグリルの掃除も大変だ。調理前に網の上から酢水をスプレーしておくと、魚の身がこびりつきにくくなり、生臭さも抑えられ、香ばしく焼ける。また「水を底にひいて使うタイプなら、水の中に重曹をひとふり入れてから調理すると、洗うときにものすごく楽」と話す。

電子レンジで煮魚などを温めて臭いが残ったときも、庫内をさっとスプレーすれば消臭できる。直後だとより効果的だ。

「食洗機も、重曹とお酢で大丈夫」。洗剤の代わりに、投入口に重曹を大さじ半分~1杯程度を入れて回すと、油汚れもたんぱく質の汚れも落とせる。臭いが残ったら、お酢を入れて仕上げに再度回す。

酢は、揮発すれば臭いはなくなるが、ツンとした臭いが苦手という人もいる。そんな人に岩尾さんが勧めるのはハーブ酢だ。穀物酢に乾燥したハーブやローズマリーなどを数種類、1週間~10日間漬けてから、使う。「すごくさわやかな香りがします」(中村靖三郎)