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ダンスとか。

ダンスビエンナーレ TOKYO 2004 (Aプロ)

2004-11-18 | ダンスとか
青山円形劇場、ゲネ。
▼エマニュエル・ガット 『冬の旅』
Emanuel Gat, Winter Voyage
去年セッションハウスで見たイスラエルの人。袖なしの青いワンピースのような衣装をつけた男性のデュオ。無音の部分とシューベルトが流れる部分が半々ぐらい。ごく一部をのぞき直立姿勢を保ち、キビキビと回転して遠心力で腕を宙に流しながら移動し続ける中に時折ユニゾンとそのズレを見せたり、というような振付。語彙を限定した上でポイントを明確にしているからそれなりに見応えがある。ギュッ、と絞め込むように力強く回って停止する。20分弱。
▼ズザナ・ハーイコヴァー/シュテューディオ・タンツァ・バンスカー・ビステゥリツァ 『サイレント・デザート』
Zuzana Hijkova / Studio Tanca Banska Bystrica, SILENT DESERT
スロヴァキアから初来日のグループ。男性2、女性3で、大きな白い流線型の箱状オブジェが人数分あり、これを移動させて空間を変化させる。音楽はノイズっぽいものと、シーンによってはテクノっぽいものがかかる。一人の男が眠っていると夢の中に色んな人が出てくる、という設定のようで、女たちがなぜかイスラムっぽいスカーフを付けて出てきたりするのは「砂漠」だからなのか。2回ほどあるメインの男性のソロはまあ悪くないけれども、グループの部分の振付は目も当てられない。教科書に出てきそうなヴォキャブラリーをそのまま集めて何とかつなげた程度のもので、その上ダンサーが軒並み踊れない。基本的に体が動かない上に、舞台の空間をよく把握できていないのか、身の置き所が定まらない。50分。
▼森山開次 『あらはさのくう』
この人は一昨年に一度見たことがあり、これが二度目。巨大な枯れ草のようなオブジェが宙に吊るされ、比較的暗い照明の中で踊るソロ。音楽は物理音や声に和風テイストの音素材をミックスした感じのもの。動線などを決めてあとは即興だと思う。終始「しなやか」なイメージの動きをやっているのだが、細く長い腕や脚を揺らめかせているだけで少しもしなやかではない。肩から先ばかりが動き、四角い箱のような胴がお荷物になっているように見える。20分。
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