dm_on_web/日記(ダ)

ダンスとか。

無善寺舞・踊祭 其二

2004-10-30 | ダンスとか
高円寺・無力無善寺、二日目。
会場はガード下の異様な気配漂う謎のスペース。天井からベビー用の回転物が吊る下がっていたりする。舞台は「畳半畳」とかいって畳の切れ端が置かれているだけ。何もそこまで狭くしなくてもと思うのだが。
▼Sim-O × 池田暢夫
池田のコントラバスとともに、カッコつけたマッチョでナルシスティックな白塗り舞踏。動けるが、やや長く、それがもたなかった。
▼大倉摩矢子
久しぶりのソロを見る。昭和っぽいセーターに赤いスカート。終始無音。まず床にうずくまるところからして何ともいえず皮膚の水分を感じさせる。床に触れる手が湿っている。畳の上に移ってきてそのまま長い間動かない。やがてゆっくり顔を上げて起き上がっていく。膝で立って鎌首を宙にもたげると、首の付け根が水を含んでタプンタプンと揺れる。この質感は今までの大倉には見られなかったもの。相変わらずパフォーマンスはストイシズムから外に出られないようだが、ストイックなものの良さはしっかりとある。
▼野口加津美×矢野好士、森脇ゆり
黒沢美香&DANCERSや上杉貢代のところに出ている中年のオバサン二人組。超ミニのキティちゃん柄のワンピースとハイヒール、モータウン系のオシャレ音楽をかけて適当にポーズしたり絡んだりする。限りなく出オチなのに、無音のところでドタドタモタモタやって笑わせられてしまう。何か腹が立つ。黒沢美香的なものを「オバサンキャラ」の上澄みだけ掬って流用しているように見える。
▼富沢房江 『ファンタ・ガソリン・ファンタ』
ボンデージっぽい服で、長い髪を前に垂らしてじっと佇み威圧しながら音楽を聞かせ、しかる後、凄い形相のメイクと奇怪な動きで力強く挙動不審。「xxxxxxx(削除)」と言いかけてそれっ切りだったり、床にへたり込んで絶叫したり。しょうもないが強烈なキャラではあり、もっと大がかりなパフォーマンスを見てみたい気もする。
▼細井博子
青いワンピースに裸足で立ち、観客の方をどこともなく見つめ、口を突き出したり、目を見開いたり、何か読み取れそうでよくわからない大袈裟な表情をとっかえひっかえに見せる。仕込みの観客が口々に童謡を歌ったり。豆の入った袋を持って、散らばして逃げる。いまいちつかみ所がなかった。
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イマージュオペラ>>モノブロック<< 『この懐かしき蒸気』

2004-10-28 | ダンスとか
中野・plan B。
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中村公美+kamata motoko 『景』

2004-10-24 | ダンスとか
高円寺・ギャラリー・DISCO GIRL、昼。
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国際芸術カーニバル2004/DEREVO 『島々(ISLANDS)』

2004-10-14 | ダンスとか
横浜赤レンガ倉庫1号館ホール。
→『ダンスワーク』56号「2004年ダンスの総括」にてレヴュー
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維新派 『キートン』

2004-10-11 | ダンスとか
大阪南港・ふれあい港館臨時第三駐車場 野外特設劇場。
新国立劇場で見て以来二度目、したがって野外は初。お台場と幕張と浦安に似た埋立地らしき港湾エリアでありながら、屋台村など賑やかで雰囲気は良かった。しかし舞台はというと非常にストイックなもので、維新派特有のあの歌のようなものも控え目に、キートン映画を引用したシーン群が散りばめられたモノクロームかつサイレントな空間がひたすら2時間半に渡って繰り広げられる。やはり巨大な大道具の縦横無尽な移動、出ハケには驚いたがそれだけではもたず、終始眠気と闘い、後には、そもそもなぜ彼ら彼女らが今バスター・キートンにオマージュを…という素朴な疑問が残された。ノンナラティヴかつ大スケール、というところはロバート・ウィルソンに通じるところがあるような気もした。
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京都クリエイターズミーティング4 展覧会『PlayTime』

2004-10-10 | ダンスとか
京都芸術センター ギャラリー北・南。
岡澤理奈、竹内創、泊博雅、intext、softpadという五組が共同で作ったインスタレーション。まずギャラリー南に入ると、だだっ広い空間。床にテクストが映写されていて、壁沿いに小さな椅子や家具のようなものが点々と並んでいる。一隅には透明なドームが置かれ、その周囲を電気仕掛けの列車がグルグル回る。ドームの中には丸っこいものや抽象的な形のオブジェがある。どちらかというと裏のない、ツルツルしたカラフルな素材による無機質な造形だが、どことなくつかみどころのない謎めいた空間になっているのは、電車のシャーシャーいう音が響き渡っているせいだろうか。ここはもともと学校だったので、廊下を歩いて校庭を渡り、別棟にあるギャラリー北へ。戸を開けると、壁伝いにさっきのと同じ形をした椅子や家具が、今度は人が座れるサイズになって置いてあり、壁にはさっきの電車の中から写された景色が映写されている。そういう「仕掛け」。さっき屈んで覗き込んでいた自分の顔も、ここに映し出されていたのだろう。ヘンな顔をしてなかったことを祈るばかりだ。
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踊りに行くぜ!! vol.5

2004-10-09 | ダンスとか
栗東芸術文化会館さきら(小ホール)。
▼中島由美子 『とべた、とべたよかあさん』
▼たかぎまゆ 『UNDERGROUND CHEER LEADER』
▼白井剛 『PARADE』
▼福岡まな実 『夜島』
→『音楽舞踊新聞』にてレヴュー
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ラボセレクション2004(Bプログラム)

2004-10-08 | ダンスとか
横浜・STスポット。
▼塩澤典子 『ロックと猫とウオッカ一杯…じゃなくって生ビールキンキンに冷やして!!(第二章)』
残念ながらぼくはこの人のダンスを面白いと感じたことがないし、皆が「良かった」と言っているパフォーマンスも見逃しているから、あまりいうべきこともないのだろうと思う。今回は前に BankART でやった時よりハコが小さいため、動きが大袈裟にならず、踊り=音楽そのものに集中しているように見えた。もしそのような「真摯」な集中具合をこそ、言い換えれば「飾らない」ダンスの露出具合をこそ作品コンセプトにしているのだとしたら、せめてそのトリヴィアリズムを観客にゴリ押しし切る傲慢さがあってほしい。本人が背負っていてくれればこっちは積極的に加担しなくても一応は場が成り立つから、少なくとも悪い気はしないはずだと思う。
▼金魚×10 『、、、やグカやグカ呼鳴、、、』
演出・振付/鈴木ユキオ、出演/尹明希、ホナガヨウコ、横山良平、山下陽光、須藤剛。ベージュやグレーや白で揃えた衣装に、白いテーブルと椅子。コジャレたインテリア・デザインのような配色は今までにない感じだが、内容は基本的に変わらない。下手奥のテーブルについた四人がお喋りしていて、上手に立った男がスパーリングしているとか、二人が向き合ってお互いにもたれかかるとか、相手の動きを真似し続けるとか、プラスチックのバケツを投げ合うとか(バケツが割れてちょっとイヤな、おっかない雰囲気になった)、意味不明なシーンをとりとめなく連結。ただしどんなにとりとめなくても、人や物やシーンの配置や展開の加減には独特の秩序感覚が働いていて、その構成は完璧ともいうべき仕上がりになっている。作品は45分くらいで、正直すごく退屈してしまったのだが、その原因はわかった気がした(つまり裏を返せば、いつもの面白さのポイントは何なのかがつかめた気がした)。端的にいって出演者の数が少ないのがいけないんだと思う。これまでの作品は人海戦術だった。人がいっぱい出ているのに、わかりやすい構成パターンに寄りかからず、それでもなおグチャグチャした混沌ではない、一つの複雑な風景を精密に描出していた。「横浜ダンス界隈」の屋外公演のスケールを考え合わせても、やはり鈴木ユキオには高度な「整理」のセンス、とりとめない物事のもつ複雑さを損なわずにクリアに描き出す特殊能力があり、それを見せるためには素材の量が膨大でなければならない、そういうことなのではないか。常人には整理し切れないような、とてつもない「量」が与えられた時に、彼の類稀な情報処理能力が「力」として発現する。十分な外的抵抗がないと、この力だけが先走って、物事を小さくまとめすぎてしまう。それはちょうどソロにおける彼の体が、自ら危険を求めて外へ出かけていくことをせずに、小ぢんまりと大人しく収まってしまうのに似ている。
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dance today 11 ダンスをめぐる風景展

2004-10-08 | ダンスとか
第11回神奈川国際芸術フェスティバル コンテンポラリー・アーツ・シリーズ。
神奈川県民ホールギャラリー。
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ラボセレクション2004(Aプログラム)

2004-10-07 | ダンスとか
横浜・STスポット。
▼伊藤真喜子 『台風 キョウジュウニドウニカシテクレナイカ!』
前のラボ作品をベースにした野口雅子とのデュオ。気配や呼吸で間を合わせて動くシークエンスを、立ち位置固定、床、などいくつかつないでいったりするのだが、全体に作品の基本となるイメージがあまり固まっていないように思えた。一面に散った紙風船の中を伊藤が旋回するシーンの中に野口が「追加」されていたり、ピアノの椅子を隅に持ち出しておいて使わないなど、前作のモティーフを引き継ごうとした部分も、そうすることで何が目指されているのかが明確に伝わってこない。前半に、よく訓練された野口の短いソロがある。
▼ほうほう堂 『るる ざざ』
→『ダンスワーク・REVIEW』にてレヴュー(『ダンスワーク』56号「2004年ダンスの総括」に再録)
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Tuesday Cool Night no.3

2004-10-05 | ダンスとか
神楽坂・セッションハウス。
かわいしのぶ×つの犬×トチアキタイヨウ×野口雅子×ヤスキチ
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踊りに行くぜ!! vol.5

2004-10-02 | ダンスとか
前橋・F-ritz art center。
▼たかぎまゆ 『UNDERGROUND CHEER LEADER』
▼中島由美子 『とべた、とべたよかあさん』
→『ダンスワーク』56号「2004年ダンスの総括」にてレヴュー
▼大橋可也&ダンサーズ 『あなたがここにいてほしい』
▼安川晶子 『ぶれろ』
▼北村成美 『不完全スパイラる』
→『ダンスワーク』56号「2004年ダンスの総括」にてレヴュー
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唄と語り ―京舞を迎えて―

2004-10-01 | ダンスとか
半蔵門・国立劇場(大劇場)。
▼『上方舞 東山名所』(祗園甲部歌舞会)
▼『義太夫 弓流し物語』(井上八千代)
▼『地唄 雪』(中村鴈治郎)
▼『手打 廓の賑 七福神・石橋』(祗園甲部歌舞会)
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