dm_on_web/日記(ダ)

ダンスとか。

勅使川原三郎 『消息 ― Substance』

2007-09-29 | ダンスとか
初台・新国立劇場(小劇場)。
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PURUSHARTHA

2007-09-24 | ダンスとか
横浜赤レンガ倉庫3Fホール、夜。
ディレクション/ジャヤチャンドラン・パラジー(Jayachandran Palazhy)、松尾邦彦、振付/ジャヤチャンドラン・パラジー、音楽・映像/松尾邦彦、ステージデザイン・照明デザイン/濱中直樹、演奏・映像/松本充明、照明/トーマス・ドッツラー、ダンス/アタカラリ・センター・フォー・ムーヴメント・アーツ(ATTAKKALARI centre for movement arts)。
インタラクティヴな映像装置などと、インドのコンテンポラリーの組み合わせ。インドはIT大国だが、テクノロジー部門は日本の nest 関係者によるもの。「男子」的な、高価なオモチャはさておき、インドのグループがどんなものなのかと興味をもって行ったのだが、よくあるヨーロッパのコンテンポラリー風の流れる動きの最後だけバラタナティヤムっぽいフレーズで表面的にまとめたりしている感じで、なるほどこういう人たちもいるのだな、と思った。振付家はロンドンで学んでバンガロールを拠点にしているとのことだが、なまじハイブリッドな生活が当たり前になると、それぞれ互いに異質な原理の、その異質さの根の深さに対して無頓着になってしまうのではないか、と思った。
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謝肉祭

2007-09-24 | ダンスとか
千歳烏山・studio GOO、昼。
▼越博美 『庭と木苺、私の屍体』
▼磯島未来 『Matilda』
▼梅崎礼 『Song for・・・・』
▼斎藤麻里子 『ヨシ子遊戯』
7月のアゴラの「万博」で見た斎藤麻里子に何か光るものを感じたために見に行くも、今回の作品はほとんど動かずに居場所を点々と変える、極度にストイックなもので、置いて行かれたというより、見ている自分がつい先へ先へ進もうとしてしまい、やがて無意識に踊り手を置き去りにして(意外と)荒々しい睡魔の世界へ突入。「遅さ」(ひいては「静止」)にもついていけないということがある。つまりそれもまた一つの「速さ」というか、全ては踊り手の速度と見る者のそれとの関係の問題なのだし、しかもその速度に誘い込まれるかどうかで、その速度に耐えられるかどうかではない。梅崎は前にブリックワンで一度見たことがあり、越はたぶん初めてだが、悪意がなく、見ているこちらとしても、することが見つからなくなった。磯島は花をもってグルグルと駆け回りながら、張らない声で鼻歌を歌う冒頭の執拗さに、人の体っていうのは基本的にあちこち無秩序に震えてて、それが特定の部位と幅を割り当てられることで辛うじて動いているんだな、ということを思った(右、左、右、という脚の動きの秩序、ある音と音をつなぐ喉の震えの秩序)。そのことは後で、椅子の背もたれから座部へと逆さまに斜めに、硬直した体がずり落ち、床と頭頂部がゆっくり衝突して無機質なゴツッという音を立てた時に改めて強調されたように感じた。
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イデビアン・クルー 『政治的』

2007-09-16 | ダンスとか
吉祥寺シアター、昼。
舞台が左右に割れてて、それぞれがオフィス風に蛍光灯で照らされ、ダンサーも会社員の格好で、社内の人間関係とかがモチーフ。これ一本だけ見たら、「政治的」っていってもこんなスケールの話かよと思ってしまうが、フレキシビリティ=純粋な非物質的労働力としての「芸能人」を扱った『補欠』の後ということを考えれば、むしろこれは労働と遊戯の境目がないような生政治的状況を映し出したヘヴィーな作品に思える。毎日会社に行き、ストレスをやり過ごしながら、ダンスをする。労働はもはやダンスみたいなものであり、ダンスは労働みたいなものである。だから最後の方で、舞台奥が開いて控え室みたいな空間が見えてしまう時、それは明らかにオフィスじゃなく、あくまでも「舞台裏」になっているのだろう。振付の量がとにかく多く、ただでさえ見るのが疲れるのに、奥行きのない狭い空間にぎっしりダンサーが詰め込まれ(クローズアップで見ることを要求される→視界は狭まる→舞台の面積は広く感じられる)、しかも左右バラバラに進行するため、全部が明瞭に現れていながら目はそれを捉え切れない、という単純な事態に動揺させられる。超細かいフレージングの一々が、音楽的な噛み応えのある動きになっていて、しかもそれをダンサーたちが思い思いに(あるいはそれぞれの水準で)踊っているため余計に目は急き立てられる。どんどん食え、ひたすら食え、とでも言わんばかりに投げつけられるこの過剰な「情報量」、いったい何なんだろう。床の斜面(左側は奥から手前に向かって低く、右側はその逆)はあまり機能しているように見えなかったが、それはそれでまた、あまりの情報量で筋覚(味)のディテールが飛んでしまったということかも。
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東野祥子ソロダンス+ミュージシャンズ 『E/G - EGO GEOMETRIA』

2007-09-15 | ダンスとか
ザムザ阿佐谷。
演奏/中原昌也。
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室伏鴻×黒田育世 『ミミ』

2007-09-15 | ダンスとか
Experimental Body シリーズ Vol.V。
赤坂 RED Theater、昼。
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『呪怨 パンデミック』('06、清水崇監督)

2007-09-08 | ダンスとか
池袋・シネマサンシャイン。
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Dance Theatre LUDENS 『Moments '07』

2007-09-08 | ダンスとか
横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール。
去年1月の初演は見ていないのだけど、8月にplan Bで見た岩淵多喜子ソロがこの作品からの抜粋とのことだったので、期待して見た。大量の白い空缶が散らばっている舞台へ、梶原暁子が出てきて、ところどころ拾い上げて床に立てて回る。しばらくすると太田ゆかりが現われ、それを蹴り倒していく。梶原と太田の間のゲームになり、エスカレートするのだが、おもむろに岩淵が入ってきて缶を袋に回収していくと、梶原と太田が駆け引きを演じる空間が見る見るうちに縮小して、最後は缶が一つだけになる。この過程が何だか薄ら寒くなるほど面白かった。最初は何で空缶でしかもそれがNHKみたいに白いんだ、なんてことばかり気になってしまうのだが、体の動きと事態の推移を追っているうち、抽象的な構造だけが浮き上がって見えてくるアルゴリズムとしての振付。特に、人間じゃなく缶を(人間の行為を媒介としつつ)見せているみたいなところが軽くショックだった。この後も五人の集団が(半ば即興的に?)アルゴリズミックに離合集散するような場面が続いたので、ちょっと緊張し始めてしまったのだけど、どの場面も今一つ明晰さに欠け、中盤に岩淵ソロを挟んで以降、どんどん統一感(ポリシー)が稀薄になっていってしまった。過度に(安易なまでに)わかりやすい箇所を除くと、ずっと移行部みたいな、何が始まるのかなと待ちながら流し見してしまうような場面が、最後までコラージュ式に続いた。しかし岩淵ソロの部分はやはり面白い。関節の仕組みや部位の構成のありようが、床の平面との対比によってある「複雑さ」として現われてくる。生物としての機能性に照らせばいかにも理に適っていて、またそれだけに平凡なものでもあるヒトの体は、抽象的な幾何学に照らしてみるとすごく特殊な方向に偏って出来ている。例えば空間そのものには「前」や「後」というものがないが、身体には「前」や「後」がある。生きるためにそうなっていて少しもニュートラルじゃない。そんなことを考えた。冒頭部とこの岩淵ソロは、抽象と身体の関係をいわば普遍主義的に扱っていて、岩淵のモダニストとしての資質が怖いくらいに伝わってくる。しかしこの普遍主義というのは、身体への内在(観念的な超越性の拒否)ということの、半面のみを表現していると思う。もう半面は、どの身体も実際には個別的な現実の中で社会的・政治的な関係の平面の中に埋め込まれているということだ(白い空缶はNHKにしかない)。CRUSTACEAの椙本雅子と、水と油の藤田桃子が出ていた。
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黒沢美香+木佐貫邦子 『約束の船』

2007-09-02 | ダンスとか
三軒茶屋・シアタートラム。
上手のドアから黒沢美香が出てきて、歩いて下手手前に移動、即興っぽく踊って中央に移動し、日舞みたいな舟を漕ぐ動きで床をギュウギュウ鳴らしながら奥へ向かい、また最初の位置に戻る。木佐貫が現われて同じルートを辿り、二人でループする冒頭。どうしてこの二人で、そして何がしたいのかなあ、と、ありきたりな疑問がすぐに浮かんで来てしまって、そしてそれは最後までわからないままだった。ゴスっぽい衣装に顔を白塗りの黒沢の踊りはすこぶる快調で、7月のアゴラの時に「無音だとこうなってしまうのかな」と思っていたのは間違いだったことがわかった。どんどんリズムを生成して自分で裏切ったりする。でも、ぼくが木佐貫邦子のダンスの何たるか(個性)をまるで理解できてないということもあるのだろうけど、デュオである理由は全然見えなかった。黒沢が「俗な」動き(ディスコ、ショーダンス、TV)をもどしどし自家薬籠中のものにしてリズムパターンを広げながら遊んでいるのに対して、木佐貫はひたすら真面目に信条を固くして手放さず、しかもそれが効果薄なものだから、見ていて辛い。何でデュオなのかなんて余計な考えに煩わされずに踊りが見たかった。
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POTALIVE 駒場編 vol.2 『LOBBY』―J/『間隙』

2007-09-01 | ダンスとか
駒場アゴラ劇場ロビーおよび周辺、初回。
作・振付・出演/神村恵、出演/岸井大輔。
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