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ダンスとか。

クビライ・カン・アンヴェスティガシオン 『メカニカ ポプラール』

2004-01-24 | ダンスとか
横浜・ランドマークホール。
色んなジャンルのアーティストが集まったフランスのカンパニー。振付家はフランク・ミケレッティ Frank Micheletti という人で、ダンサーは女性三人、男性三人(+純ミュージシャン一人)。ステージ奥にDJブースが二つあって、ターンテーブルとリズムマシンとベースで結構イイ感じの音を出す。テクスト・リーディングも少しあるがシアトリカルな部分は少なめで、むしろソロやトリオなど絶え間なく踊りまくり。運動量はものすごい。コンタクト系の動きにカポエラやマーシャル・アーツ的なフレーズが入って、重力や遠心力の自然な流れの中にアクロバティックなアクセントを散りばめた、意外性に富む振付。視覚的フォルムに縛られない自由でカジュアルなノリが生まれていて、気持ちいい踊りだった。作品コンセプトとしては典型的な左寄りのカウンターカルチャーで、おそらくフランスでは流行の路線なのだろうが、この種の政治青年的オシャレ感覚は日本のダンスには皆無だから、新鮮味があって楽しく見られた。去年のザインブルムといい一昨年のアリアス・カンパニーといい、横浜ダンスコレクションのバニョレ出場者シリーズはなかなか悪くない。大当たりも出ないが、全くのハズレもない。
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