dm_on_web/日記(ダ)

ダンスとか。

人体の不思議展

2004-01-22 | ダンスとか
有楽町・東京国際フォーラム。
ずっと前に布施英利の本か何かで聞いたことのあるプラスティネーション人体標本展示。96年にもやっていた。今回はプラストミック標本と書いてあって、プラスティネーションとどう違うのかは不明。横方向に分解、とか、縦方向に分解、とか、四分の一だけカパッと開いてる、とか、どう考えても作った人は遊んでいて、しかも合体ロボットとかのそれと同種の想像力を存分に発揮しているようだ。ガンダムが上下に分かれてコアファイターが出てくるみたいな感じ。それにしても混雑していて、しかも列がなかなか進まない。美術館でこんなに長い間、食い入るように絵を眺めている人はあまり見かけないが、ここではみんないつまでも見ているし、展示ケースの周りを取り囲んでバーゲン会場みたいになっている。
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「ワラッテイイトモ、」展

2004-01-22 | ダンスとか
早稲田・アップリンク・ギャラリー。
K.K.作「ワラッテイイトモ、」をやっと見た。番組オープニングのロケ・カメラに作者が映っているところをスローで何度も見せる辺りで、現実と虚像の境目が見えなくなって一瞬クラッと来た。自分がどっち側にいるのかわからない(というかその「自分」ってこの自分なのか画面に映ってる作者K.K.のことなのかもよくわからないのだが)、あるいはむしろどっち側にいるとかそういう区分が成り立たない、もっと絶望的に平板で不毛でどうでもいい真空に投げ出されて見当識を失っちゃうような瞬間があった。けれども全体としてみると手法もアイディアも新鮮味がないし、言うほど面白いものではないと思う。批評のトレンドに棹差しているというよりは、単に追従しているように見える。先に平凡な解答があって、それにもやをかけて見せているだけ、というか。実力のある作家ならもっともっと突っ込んでいける素材のような気がする。
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