ドイツ兼業主婦の台所

在独12年目突入!
なんでも楽しいドイツ生活♪

日本のために・・・

2011年03月18日 | つぶやき
今年の夏、大阪で日本語能力試験1級を受けようと決めた高校生。
近い将来、ポスドクで日本の京都大学大学院へ行きたいと考えていた大学生。
そのために今年はドイツで日本語能力試験2級に挑戦の予定。

この2人は私の大切な日本語コースの生徒さん。
二人とも漢字もすらすら書ける、読める。
授業態度も素晴らしい!
だから、私も自分の勉強を怠ることができない。
90分の授業はいつもあっという間に過ぎる。

でも、大阪で日本語能力試験を受けようとしていた彼は複雑な心境。
(どうして大阪?→一年間、大阪に留学していた)

『なんか、試験受けて意味あるのかな?とか、色々考えた』

ドイツのニュースは毎日、日本の深刻な現状を告げる。

『でも、日本は資源がなくても高い技術料力があります!』
『いろんなこと言われてるけど、絶対日本はまた復活できる!』
ドイツの17歳、高校生の言葉である。

『日本人はもっと政府に原発のことを訴えるべきです』
『日本は世界で唯一の被爆国。原発反対の声をもっと上げるべきです!』
彼は日本の大学院でレーザーの研究をするのが夢だった。
目標は京都大学大学院での研究。
日本の最先端技術をいつも称えていた。

この震災で二人の夢、目標も大きく揺らいだ。

私は二人が日本語能力試験受験を中止するのでは?と、考えていた。
彼らのほかにも日本へ行きたいと日本語を勉強中の生徒さんがいる。
もしかしたら、もう辞めるのではないかと。

でも、うちの生徒さん、勉強を続けています。

高校生の彼も大学生の彼も日本語能力試験に挑戦します。

『いつか、日本のために何かしたい。絶対、日本へ行く!』

私の目標はこの二人の生徒を高得点で合格させること。
これが、今、ドイツで私に出来る支援。