昨日、来年のツール・ド・フランスのコース発表がありましたので、簡単に紹介します！
今回は、どちらかというとオーソドックスなコースレイアウトで、序盤はベルナール・イノー氏の故郷ブルターニュ地方に長く滞在し、ノルマンディとロワールは素通り気味で、まずはリムーザンの山岳地帯で総合争いに動きが出そうです。
その後、ピレネーでは、いつものトゥール・マレー峠越えを含む３つの山岳ステージが用意され、また、聖地ルルドがゴール地点となっているのも注目に値しそうです。
アルプスでは、イタリアにも入りながら、標高の高い峠越えがいくつも用意されています。超級のガリビエ峠は、今年のトゥール・マレー峠のように２回登る設定となり、また、いつも必ず盛り上がるラルプデュエズの頂上ゴールが設定され、タイミング的にもこのステージで総合優勝と山岳賞がほぼ決まるのではないかと思われます。
コース以外の変更点としては、まずチームタイムトライアルがまた復活するようです。距離は短めなので、総合狙いの選手がチーム力（ＴＴの）にあまり左右されないように配慮はされているようです。
この他、山岳賞はより厳しい峠にポイントを多く付けて、いわゆる見せ場で活躍する選手に赤玉ジャージを着させたいという考えのようです。これにより、２級、３級カテゴリーで山岳ポイントを稼いでジャージを着るという戦略は取れなくなるかもです。
一方、ポイント賞も、ゴールよりも中間でのポイント獲得機会を多くして、グリーンジャージを狙うのならゴールだけではなく中盤でも頑張らないといけない厳しいルールになりそうです。このため、グリーンジャージ狙いの選手とゴールスプリントでステージ優勝を狙う選手とに分かれる可能性があります。また、各チームの思惑がバラバラで集団コントロールが曖昧になってスピードが上がらず、積極的に逃げ切り勝ちを仕掛けてくる選手あるいはチームも出てきそうです。
とりあえず、ざっと概要は以上ですが、これから年末に向けて、新チームの誕生や選手の移籍、スポンサー獲得など、いつにも増して変化がありそうですが、自転車界のストーブリーグにも是非注目していきましょう！！
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