フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

会社法入門(8) 社債

2008年09月06日 23時37分33秒 | 法律
会社の資金調達の方法としては、
さらに社債があります。

社債は株式ほど馴染みがないので
どう説明したらいいか迷っていたら、
9/6(土)日経夕刊トップに
個人向け債券の発行急増 1―8月、前年比3倍
と掲載されていました。

なんて、タイムリーなっ!

金融市場の混乱を背景に、
資金調達先を分散したい企業が
株式などのリスク資産から
逃避する個人マネーを取り込む動きを
強めているそうです。

三菱東京UFJ銀行は、1700億円表面利率2.30%
償還期限8年で発行し、過去最大。

オリックスやJFEホールディングスなども
個人向け普通社債を発行しています。

では、この時事ネタを背景に
少し、社債について勉強します。

株式との違いは、
社債の場合基本的には借金であって、
償還期限がくると会社は
返済しなければならないところです。
借入先が銀行ではなくて、
不特定多数の一般投資家というところが、
普通の借金とも違うところです。

■社債とは
会社法の規定により会社が行う割当てにより
発生する当該会社を債務者とする金銭債権であって、
676条各号に掲げる事項についての定めに従い
償還されるものをいういいます(2条23号)。


なぜ、会社法は社債について特別の規定を置くのか?

①社債を有価証券化する
②社債が公衆に対する起債によって生じるという
 集団性があるために
 その発行について
 特別の技術的処理を設ける必要がある
③多数の社債権者を保護し
 また集団的な取扱いをすることが必要である

と会社法が考えたためです。

英米の会社法では、
社債に関する規定を設けていないそうです。

世界の社債発行額をみると、
今年に入り減少傾向が鮮明になっている一方で、
日本では債券の発行が急増していると
言います。

株式市場の混乱と個人投資家の増大を受け
日本では、身近ではなかった社債が、
リスク分散の対象になっているのかも
しれませんね。

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