フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

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民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)

2011年12月12日 01時20分06秒 | 書評 その他
民法の改正作業が進んでいるようです。
本書は、東京大学法学部教授を経て現在法務省の参与をされている、
民法学の泰斗・内田貴先生の一般向け啓蒙書です。

司法試験受験生の頃は、内田先生の著書で民法を学んだので
新書で「内田貴」の名前を見かけたときは懐かしい気持ちになりました。

民法は、1896年(明治29年)に制定されました。
民法には財産法、家族法と呼ばれる領域があり
家族法は第2次世界大戦敗戦後の1946年に全面改正されています。
2004年にカタカナ文語体からひらがな口語体に改正され
財産法の分野でも若干の改正がなされていますが、
契約に関するルールのほとんどは制定以来ほとんど改正されていません。

その財産分野の抜本的な改正が進められているというのです。

本書によれば、現在法制審議会の部会で審議がなされている段階だそうです。
2009年11月に部会の審議がスタートし、
2011年5月に「中間的な論点整理」が公表されています。
論点整理を踏まえた実質的な改正審議は2011年7月下旬から開始され
2013年2月頃に中間試案をとりまとめることを目標とされています。

最もドメスティックな法律の分野も
グローバル化の波には抗しきれず
私法の一般法といわれる民法も改正される流れにのっています。
しかし、改正作業の実情が一般国民には十分に知られておらず、
他方で法律家や企業法務の実務家の中には
解釈で動いている現状で何も困っていないから改正の必要はない
といった意見が根強く存在する点に、
内田先生は危機感を抱いているようです。

改正への必要性を国民世論として喚起されること、が
本書の本当の意図としてあるようです。

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)
クリエーター情報なし
筑摩書房


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