「比類なきジーヴス」に引き続き「よしきた、ジーヴス」です。
「比類なき」は、連作短編集でしたが、「よしきた」は長編としてじっくり笑え、いや読ませます。 . . . 本文を読む
スランになりたいのぱいぽさまからBook Batonが回ってきました。
いつくるか、いつくるかと内心びびっていたのですが
とうとう自分の番がやってきてしまいました!
これっていったい誰が発信源なんだろうと思いつつ、記事にしてみました。 . . . 本文を読む
私は、静岡県在住(というか、あんまり他県に住んだことがない)なので、
静岡新聞を定期購読しています。
日曜日の読書コーナーは、時々チェックしているんですが、今日は私が興味を示す本が2つもあり、おお、大漁だぁと気分も上々。
ひとつは、SFコーナーのスタージョン「ヴィーナス・プラスX」。
ル・グィン「闇の左手」と並ぶジェンダーものとあれば、読まずにいられましょうか。
図書館の在庫も確認しましたので、 . . . 本文を読む
ウッドハウスといえば、最近出版ラッシュですね。
「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」は、国書刊行会から。
ウッドハウス選集1「ジーヴスの事件簿」は文藝春秋から。
「ジーヴスの事件簿」は「比類なき」と重複するところもあるけれど、「比類なき」に未収録な短編と(もしかしたら「それゆけ」に収録されているかも)巻末付録にイブリン・ウォーと吉田健一のウッドハウス讃があり、無論のこと翻訳者も違うので、両方読んでみるのも楽しいかも。
文藝春秋のウッドハウス選集は、エムズワース卿、マリナー氏と続くらしいので、そちらも楽しみですね。 . . . 本文を読む
加藤幸子「ジーンとともに」を読んでから、鳥に目が行くようになりました。
昨日は、娘と一緒に図書館に出かけたのですが、道すがら、種類の特定できない鳥数羽と痩せた雀1羽を見かけました。
夏だから、雀も痩せているのかなぁと思いながら、図書館近くのK公園にいきますと、鴨が隊列を組んで池を泳いでおりました。
この池には、鴨以外にも、デッカイ鯉と亀がいます。
時々サギの姿も見られるところなんですね。
そんなわ . . . 本文を読む
吃驚したよ。
アマゾンでリンクを貼ろうとしたらユーズドで、5980円
もしかして、貴重品?
私は夢の宝物殿、三島図書館で、借りたけどさ。
初版本だし、状態もすごく良いぞ。
のどから手が出るほど欲しい人もいるんだろうな~。
本書は、梨木香歩「ぐるりのこと」の中で引用されていて、梨木さんが眩暈感を覚えると書いていたので、とても興味がわきました。
眩暈がするというのは、鳥の視点で文章が描かれているから . . . 本文を読む
はまってしまいました。
カテゴリーまで作ってしまいました。
しか~し、彼女の小説は4冊しか出ていないんだな~これが。
では、中脇さんの経歴について、私の知る限りの情報を載せておきましょう。
1974年生まれ。
高校在学中、「魚のように」で、第2回坊ちゃん大賞を17歳で受賞。
ラジオドラマにもなったらしく、当時はかなり話題になったようです。
私は全く知りませんでしたが。
6年後(1997年)に本書 . . . 本文を読む
人間、突き詰めて考えてばかりではいけません。
このところ、内容の重たい本ばかりだったので、ここは心機一転を図るべく、楽しく面白く笑えるものをチョイスしました。
本書はコニー・ウィリス「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」(なんて長いタイトル!)の元ネタ本ですし、イギリス文学屈指のユーモア小説としてもとても有名な一冊ですので、知っている方も多いと思います。 . . . 本文を読む
この短編は、文庫版の「りかさん」に収録されているもので、単行本で読んだ方は、読んでいないんではないでしょうか。
私も、単行本で読んだため、「ミケルの庭」は読んでいなかったのです。
今回、「ミケルの庭」のためだけに、「りかさん」の文庫本を買いました。
相変わらず、某古本屋ですが。 . . . 本文を読む
「春になったら莓を摘みに」では、さまざまな国、文化、人に対しての<わかり合いたい>という欲求とそれに関する問題の提起がなされていました。
国として、民族として分かり合えることに対して、個人は何を為しえるのか。
これは「春になったら莓を摘みに」という言葉に、すべてが集約されているといえましょう。
「ぐるりのこと」では、さらに深く掘り下げ、
身近なことから日本に起こった事件、民族や世界の動きまで取り上 . . . 本文を読む
私は、エッセイというものがあまり得意ではないので、敬遠しがちなのです。
作家と作品は別物、と長らく思っていたんですが、梨木さんの本を読んでいるうちに、梨木さんがどのように物事を感じ、作品にしているのか、気になってきたのです。
梨木さんの描く物語は、単なる創作ではなく、にじみ出る作家の信条のようなものを感じます。
それに、こんなことを書くとおこがましいようですが、私となにやら似通っているところもあるのではないかと思ったりもしたりして。
そんなわけで、「村田エフェンディ」を横目で見ながら、「春になったら莓を摘みに」を読み始めました。
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この季節、本屋さんに行くと、夏の課題図書なるものが店頭に並べられていますね。
おお~、あと少しで夏休みだよ。早いねぇ。
この間、新学年になったばっかりじゃん。
ややっ、N大の課題図書はゴールディング「蠅の王」か。
渋いな。
などと考えながら、店内をふらふらしていたところで、見つけたのが本書です。
本書は、新聞の本の紹介欄に載っていて、以前からちょっと興味があったんです。
「かあさん、これ読みたいな . . . 本文を読む
<事実は小説より奇なり>と申します。
トリイ・ヘイデンやダニエル・キイスのような作家は、フィクションよりノンフィクションでのほうが、ずっとパワーを感じるものです。
それが真実あったことだし、私たちの生活のすぐ隣で起こっていることであると同時に、ドラマチックであるというところに感銘を受けるのかもしれません。
トリイは、知的な障害を持つ子供たちを受け持つセラピストです。
特殊教育の学級の先生をしてき . . . 本文を読む
アイルズの作品は、ミステリーではあるけれども、起こった事件を探偵役の登場人物が解決するような、そんなお決まりなものではない。そう、絶対に無い。
事件はいかにして起こるのか、その犯人の性格や心理とは、
というのがアイルズの示すところなのだ。
「レディに捧げる殺人物語」では、被害者となる女性の愛しすぎる性格をとことん追求していて、アイルズは本当に男性なのかと思ってしまうほどでした。
読者が女性であれ . . . 本文を読む
「アルジャーノンに花束を」は、TVドラマにもなっているから、皆さん、本は読んだことがなくてもどんな話かよくお分かりだと思います。
知的障害者のチャーリィが脳外科手術を受け、劇的に知能を高めるが、長続きはせず、後戻りを始めてしまう、という端的にはそんなストーリィ。
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