くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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冬至草 石黒達昌

2006年08月20日 | SF 日本
ハヤカワJコレクションといえば、SFファンにはお馴染みのSFの老舗早川書房から出版されている、1990年代以降に本格デビューした日本人SF作家の作品を収録しているシリーズで、ラノベ全盛の今にあっては貴重な存在であるといえるのではないでしょうか。 . . . 本文を読む

ユダの福音書を追え ハーバード・クロスニー

2006年08月17日 | 科学&ノンフィクション
ユダという名前を聞くとき、貴方は何を思い浮かべますか? それは「裏切り者」ではありませんか? キリスト教徒でなくとも、一般知識としてユダがイエスを裏切り、 いくばくかの金額を代償に官警に売り渡したことはご存知のはず。 この悪名高いイエスの側近は、ダンテ「神曲」のなかで地獄の最下層で最も残酷な罰を受けているくらいキリスト教徒からは罵られ蔑まれている。 ペトロの否認などユダの裏切りには到底及ばない。 . . . 本文を読む

神と野獣の都 イサベル・アジェンデ

2006年08月12日 | イサベル・アジェンデ
何故、この本が扶桑社ミステリーからなのか。 ミステリーっぽい要素もないとは言えないけれど、どうせならキチンと児童文学としてハードカバーで出版して、各図書館、小中学校の図書室に一冊づつ置くべきだ。 というのが、私の主張です。 児童文学には、大人が読むに値するものも確かに存在するけれど、この本は、子供が読んでこそ、是非、子供達に読んでもらいたいと思います。 だから、文庫本でというのは大変残念です。 . . . 本文を読む

アウラ・純な魂 フエンテス短編集

2006年08月06日 | 海外文学 その他
北村薫「空とぶ馬」で<私>がこんなことを言っています。 現に大学生になって読み返した時には震えるほどだったリラダンの、神の手になるような作品「ヴェラ」でさえ、高校生の時には何とも感じなかったのだから。 本読みを自称される皆様には、一つや二つ、同じような体験をされたことがあるんじゃないでしょうか。 物語から流れ出すシグナルをキャッチできるか否かは、個人のアンテナが問題なのではないかと思います。 つまり、感受性が十分機能していなければ、どんなに素晴らしいといわれる本を読んだとしても何も感じることはないということ。 現に、私が20歳そこそこの頃に「アウラ」を読んだときも、ピンとくるものがありませんでした。 ところが、あれから1X年たった今、「アウラ」を読み返したところ、全く<私>と同じ感想を持ったわけです。 . . . 本文を読む

パミラー淑徳の報い リチャードソン

2006年08月03日 | 海外文学 その他
ホーソーン「七破風の屋敷」を借りようと図書館の筑摩世界文学大系のある棚の前に立ったとき、そういえばcountsheep99さまが「イギリスの小説は召使から始まった。」という記事で紹介されていた『パミラ』も筑摩世界文学大系だったことを思い出し、手にとってどんなかなぁと本を開いてみますと・・・ . . . 本文を読む

黄金の牛 我を崇めよ!

2006年08月02日 | 猫、時々他の動物
今日はお姉さんの通うT農業高校へ。 ハイ、三者面談です。 お姉さんは特に問題が無いので、こともなく終わりました。 三者面談の後、事務室に用事があって行ったのですが、その事務室の前にある棚に燦然と輝くトロフィーが一杯。 よく見てください。 ウシです。 ウシが頂上に! 行儀よく並んだウシさんがぁぁぁ!!! . . . 本文を読む