シグリ・ウンセット「ヴィガ・ユートとヴィグディス」が非常に面白かったので、その流れで、北欧の古典文学に手をつけてみることにしました。
北欧の古典に入るには、やはり神話からでしょうが、私としては英雄伝説のほうがもっと興味があるので、両方伴っているものをと選んでみたのが、グレンベック著「北欧神話と伝説」。
北欧神話に慣れ親しんでいる国の著作であるだけに、
初心者の私にはつかみどころがいまひとつ分からな . . . 本文を読む
そんな副題に目を留めて、図書館の新刊コーナーで手に取ったのがこの一冊。
古事記を読んだことでもあるし、どこの神社にどの神さまがおられるのか、
知っておくのも悪くない。
記憶を刺激しておかないと、すぐに忘れてしまうこと必至だしね。
この本は、日本の主要な神社を一巡りしようというもので、祭神がどの神さまで、ご利益は何か、鳥居の種類と見分け方などが載っており、神話などを分かりやすく取り混ぜた、いうなれ . . . 本文を読む
世界女流作家全集北欧編に所収されていたシグリ・ウンセットは
「こっくり人形」と「生死を共に」の2編でした。
「こっくり人形」は、フランスの一家族についてのごくつつましい短篇ですが、読者である自分が、いつしか作品中の「私」になっている感覚、平たく言えば共感するということですが、その感覚があまりにもスムーズに、自然になされてしまって本当に驚きました。
「生死を共に」は、いわゆるサガを題材にしたもので、 . . . 本文を読む
最近、古事記の記事ばかりが続いておりましたが、ホントのところはそれに隠れてラーゲルレーヴを一気にまとめて読んでいたんです。
イシガオサム訳「エルサレム第1部」を貸していただけるという、たいへんラッキーな機会にめぐり合えまして、じっくり再読し、かつ、感動いたしました。
あれがこうなって、これはああなると分かっているにも関わらず、
胸がいっぱいになるのはなんと素敵なことでしょう。
幸せを噛みしめながら . . . 本文を読む