「しゃばけ」「ぬしさまへ」に続く若だんなシリーズ第3弾。
花のお江戸の大店の、相変らず病弱な若だんなと若だんな取り巻く妖かしたちとの心温まるファンタジー+ミステリー。 . . . 本文を読む
古典を愛する女ですが、ヴァン・ヴォクトは読んだことがありませんでした。
こんなお宝があったととは。
仕事で疲れている頭を吹き飛ばされました。
昨日の夜から読み始め、今朝には読了。
ヴァン・ヴォクトの破滅的な魅力に捕りつかれました。
地球の遠い未来の物語。
人類に憎まれ、迫害され、見つかれば殺される運命の新人類スラン。
スランはテレパシー能力を持ち、それと同時に高い身体能力と頭脳を併せ持つ。
スラ . . . 本文を読む
「100万回生きたねこ」という絵本をご存知だろうか。
自分が大好きで自惚れ屋の猫は、何度も生まれ変わるたびにいろいろな飼い主に可愛がられるが、猫は飼い主のことを好きではない。
あるとき、野良猫となった猫は、美しい白い猫に心を奪われる。
やがて、白い猫が彼の子供を生み、子供を愛するようになる。
時がたち、白猫が死んでしまうと、彼は初めて泣く。
自分が生きた回数、100万回泣くのだ。
そして、自分も死 . . . 本文を読む
いやはや、ホーガンさん、やってくれました。
読み始めて、おやっと思い、まさか・・・これは。
そう、コレはトンデモ本です。
トンデモ本ではありますが、それだからこそホーガンの魅力が満載であるともいえます。
金星は木星から生まれ、地球は土星の衛星だった。
うそっ、と思った貴方、正常です。
SFは読むけど、理論的なところが今ひとつよく解らない私にさえ、んなわきゃねーだろと思わず突っ込みを入れられる次第 . . . 本文を読む
ブックオフにて、先日買うのに躊躇していたエリスン「世界の中心で愛を叫ぶけもの」を買ってきました。
その前に図書館に行って、何冊か借りてきたので、先ずそちらを読んでからになりますか。
積み本にならないようにしなければ。
ホーガン「揺籃の星」を読み始めました。
少し読んだところで、あれ?と思い始め、もしかして・・・と思って、SFマガジン10月号を見て確かめてみますと、やっぱりトンデモ本でありました。 . . . 本文を読む
トラックバック練習版なるものがあるとは、知りませんでした。
ではでは、早速挑戦。
自分の読んだ本のカテゴリーから選ばせていただきますね。
ベストセラー小説からは「博士の愛した数式」。
うちの中2の娘もお気に入りです。あの切なさがなんともいえません。
ミステリーからはアントニイ・バークリー「レイトンコートの謎」。
鋭い人なら最初の数ページで犯人がわかってしまうかもしれませんが、コミカルで楽しいです。 . . . 本文を読む
主人公、デュルタルは小説家。
彼は、中世の悪魔主義の帝王、ジル・ド・レーの物語を書こうとしている。
この小説は、ジル・ド・レーの物語と、その小説を書く間にデュルタルが体験した出来事や考えたことを克明に綴っている。
<青髭>と称されるジル・ド・レーとは、かつては、ジャンヌ・ダルクとともに戦場をかけぬけた勇将であるが、ジャンヌ・ダルクが処刑された後は、チフォージュの居城に退き、贅を尽くした暮らしをするが、財政の欠乏のために錬金術に没頭するも望みかなわず、
悪魔礼拝に走るようになる。 . . . 本文を読む
この本の中の世界は、私たちたは様子が違う。
なんてったって、文学が映画やTVよりもメジャーな存在なのだ。
前作で、サーズデイはブロンテ「ジェーン・エア」のなかに入り込み、結末をハッピーエンドに変えてしまったが、そのせいでサーズデイは時の人となり、地に落ちている特別捜査機関(スペオペックス)の評判の救いの星となる。
が、本人は(彼女に非はないのだが)相変らず問題ばかり起こし、
偶然が偶然を呼び死に . . . 本文を読む
SF仲間のお友達から教えていただいた本です。
図書館でステープルトンを検索したら、書庫にありました。
巻末には<初めての小学校中級向けSFシリーズ>と銘打ってあり、「くるったロボット」「逃げたロボット」は、絶対にアシモフだよね。
あっ、「火星のジョン・カーター」だって。私も、小学校のとき読んだなあ。
と、懐かしがることしきりでございました。
ある、イギリスの家族にジョンという子供が生まれます。
. . . 本文を読む
「ドラキュラ紀元」の続編。
ボウルガードとジュヌヴィエーヴの活躍によりドラキュラがイギリスを追われてから30年たった第一次世界大戦中のフランスが舞台です。
さてさて、困りました。
第一次世界大戦は世界史の一番苦手なところ。
そのころの世界情勢はさっぱり分からないのでした。
しかも戦記もの。
戦争モノは苦手なんですよ。ドイツ人の名前はおんなじに見えるし。
と、言うわけでその辺が詳しければもっと楽しめ . . . 本文を読む
「ヴァン・ヘルシング」を見て、読む気になりました。
映画とは全然関係ないんだけど、醜悪なドラキュラもいいかな~と。
なにせ、ブラム・ストーカー「ドラキュラ」が好きなだけに、その続編と言われてもね~、ずっと食指が動かないでいたんです。
映画をみて、話がドウコウ言う前に、その世界にどっぷり浸る快感に毒されました。
本書はブラム・ストーカーファンには評価が二分しているようですね。
私は「いいぞ、面白い . . . 本文を読む
エリアーデの処女幻想小説。
帯には吸血鬼伝殺とあったけれど、どちらかというとドラキュラよりもエリザベート・バートリに近いし、吸血鬼というよりは幽霊譚です。
青年画家のエゴールは、ブカレストで出会った貴族の娘サンダの招きで
彼女の屋敷に逗留する。
その屋敷には、サンダの母モスク夫人と幼い妹シミナが住んでいる。
モスク夫人は、慢性的な疲れの症状を見せているが、食事の際は異常な食欲を見せ、妹のシミナは . . . 本文を読む
猫丸先輩、30歳になっていたんですね。
知らなかった。
猫丸先輩は、相変らずベリーキュート。
可愛らしさに磨きがかかったって感じ。
こんな猫くさい人がいたら、一発で私はノックダウンでしょう。
で、本の内容ですが、猫丸先輩が登場する6編の短編集です。
猫っぽい外見とはた迷惑な行動をとる猫丸先輩が、些細な事件の謎を見事に解決(?)していくミステリーです。
殺人事件とか、血なまぐさい事件は起きないので . . . 本文を読む
この本は説明がしづらいです。
内容が難しいとか、そういったわけではないのですが、とにかく空想の物語が、たたみかける様に語られます。
時にファンタジックに、時に哲学的に、時に残酷に・・・といろいろな面を持つ物語です。
最初は、主人公ジョーダンがテムズ川から拾われるところから始まります。
しかもジョーダンの視線から。
拾ってくれたのは、<犬女>と呼ばれている怪力の大女。
時代背景は17世紀。
ピュー . . . 本文を読む