くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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第一容疑者

2005年09月30日 | ミステリー 海外
たま~に、NHKBS2で、観たい映画とかやるんだよね。 昨日今日は、英国グラナダTV制作の「第一容疑者 見えない容疑者(みたいなタイトルだった)」をやっていて、両方しっかりと観ちゃいました。 ジェーン・テニスンという、男性顔負けの切れモノが主人公。 以前は、警視になるという野心に燃えていたけど、今回のドラマは警視になっていましたし、年齢も53くらいだったかな。 定年、あとわずかというところに来て . . . 本文を読む

ヴィーナス・プラスX シオドア・スタージョン

2005年09月18日 | SF 海外
階段を登っていたはずなのに、突然、見知らぬ場所に来てしまった男、チャーリー・ジョンズ。 そこは、銀色の光があふれる世界。 その世界に住む人々は、奇抜な服装をしているし、言葉も通じない。 顔の作りも多少違えば、男か女かもよく分からない。 極めつけは、並んで歩いている2人の男が、妊娠していた・・・ 本書は、スタージョンの描くジェンダー&ユートピアSFです。 チャーリーが迷い込んでしまった世界は、両性 . . . 本文を読む

巫女 ラーゲルクヴィスト

2005年09月16日 | ノーベル賞作家
ーデルフォイを見下ろす山腹に立つ小さな家に、一人の老婆が白痴の息子と住んでいたー という一文から始まる物語。 デルフォイ、そして巫女とくれば、古代ギリシア、時は紀元1世紀ごろ。 神がかり、狂気じみた巫女が、神の言葉を伝える、つまり神託をする。 老婆は、もともと偉大な力を持つ巫(かんなぎ)として神殿に仕えていたが、神を裏切ったことから、デルフォイの人々にのろわれ、その地を追われた。 そして、もう一 . . . 本文を読む

の、呪われている・・・

2005年09月15日 | 人形劇サークル事情
今日は、人形劇の公演がありました。 お弁当が出るということで、それにつられれてイソイソと出かけたんです。 私の所属する人形劇サークルは、ボランティアでやっているので、金銭的な報酬は受け取らないんですが、食べ物はというと話は別。 たいてい、お菓子などを頂くことが多いのです。 その太っ腹な団体は、N町の一人暮らし老人の会(だったかな)。 公演の最初に、草津よいとこ~♪と歌いながら体をほぐし、「海山合 . . . 本文を読む

セックスはなぜ楽しいか ジャレド・ダイアモンド

2005年09月14日 | 科学&ノンフィクション
タイトルに面食らった人もいるでしょうが、本書は大変真面目な、進化生物学の本なのです。 「ブレンダと呼ばれた少年」のなかで、マネー博士は、かなり大胆な性についての見解、性の解放を目指していました。 これには、多くの人が反感を持ったのではないかと思います。 では、なぜヒトは隠れてセックスするのでしょう。 どうして、セックス自体を楽しむのでしょう。 自然界の動物の多くは、交尾はもっぱら種を残すため、遺伝 . . . 本文を読む

ブレンダと呼ばれた少年―ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか J・コラピント

2005年09月12日 | 科学&ノンフィクション
男児、女児、両方の子供を持っている親なら、男女差は生得的なものがあるということに同意されるのではないかと思います。 私自身は、子供が4人おり、男女2人づつという絶妙のバランスを誇っています。 子育てをするにあたり、なるべく男女差を感じさせないように育てようと決意していましたので、長男が人形遊びしようが(彼はウサギのぬいぐるみにオムツをさせようとしたり、おんぶしたりしていました)、次男がママゴトをし . . . 本文を読む

焼身 宮内勝典

2005年09月10日 | 国内文学 その他
ある学生から「なにか、信じるに足るものがありますか」と問われ、うろたえながらもガンジーのことを語り、著者は、もう一人の、名の知らぬ仏僧のことを思い浮かべます。 そのベトナム僧は、南ベトナム政府と圧倒的な軍事力で蹂躙してくるアメリカに抗議するため、ガソリンをかぶってわが身を焼いたという。 1963年のことです。 その仏僧の核心に迫るため、著者はベトナムに飛びます。 . . . 本文を読む

血に問えば イアン・ランキン

2005年09月09日 | ミステリー 海外
本書は、ご存知、いや、知らない人もいるか、リーバス警部シリーズ14作目にあたります。 14作目といっても、順調に1作目から刊行されているわけではなく、なぜかシリーズ7作目から、早川ポケミスより出版されているのです。 きっと次の作品もポケミスからだろうと思っていたら、 本書はなんとハードカバーなんですねぇ~。 格上げなのか、読者層を増やそうという目論見なのかは、編集者のみぞ知るというところですが、読 . . . 本文を読む

ノーベル賞文学全集11より 「刑吏」「こびと」 ラーゲルクヴィスト

2005年09月06日 | ノーベル賞作家
半透明記録からの紹介本です。 ラーゲルクヴィストはスウェーデンの作家で、1951年にノーベル文学賞を授与されています。 が、恥ずかしながら、わたくし知りませんでした(汗) 半透明日記に紹介されているいくつかのレビューを読んで、とても興味を持ちました。 以前から、キリスト教にまつわるものには魅力を感じていたんです。 私や、多くの日本人は、信仰心をそれほど持っていないですよね。 結婚式はチャペルか神式 . . . 本文を読む

旅の重さ 素 九鬼子

2005年09月05日 | 国内文学 その他
この本もゆきさまのHPからの紹介本です。 それがなかったら、絶対に気づかなかったし、目にすることもなかったのではないかというマイナーな本であります。 何しろ、アマゾンにさえ、リンクが貼れないというしろもの。 三島図書館は、いろいろ物持ちのいい図書館ということで、本当に助かります。 本書の主人公は16歳で、母親と2人暮らし。 時代考証的には、昭和30年代といったところでしょうか。 場所は四国。 少 . . . 本文を読む

コミックバトン

2005年09月04日 | コミック&アニメ
ローズマリーさまから受け取ったコミックバトンでございます。 私、学生時代はそれなりにマンガ好きだったのでございますが、現在では以前読んだコミックをブックオフなどで読み返すぐらいのことしかしていない消極的なマンガ好きに成り下がってしまったのでございます。 そんなわけで、懐かしいコミック満載でございます。 手元にないものばかりであしからずなのでございまして、知名度の低いものばかりであしからずなのでございます . . . 本文を読む

グノーシスの薔薇 デヴィッド・マドセン

2005年09月03日 | 海外文学 その他
古い文書を発見して、それを本に仕立てたという触れ込みがつくものは何冊かありますよね。 いちばん有名なものはウンベルト・エーコ「薔薇の名前」でしょうか。 そのほかにも、ヨースタイン・ゴルデル「フローリアの告白」、 セリア・リーズ「魔女の血を引く娘」などがありますよね。 私としては、どれも面白く、興味深いものばかりでしたが、今並べて書いたところで、 どれもキリスト教関連だということに気づきました。 遅 . . . 本文を読む