何故、この本が扶桑社ミステリーからなのか。
ミステリーっぽい要素もないとは言えないけれど、どうせならキチンと児童文学としてハードカバーで出版して、各図書館、小中学校の図書室に一冊づつ置くべきだ。
というのが、私の主張です。
児童文学には、大人が読むに値するものも確かに存在するけれど、この本は、子供が読んでこそ、是非、子供達に読んでもらいたいと思います。
だから、文庫本でというのは大変残念です。 . . . 本文を読む
RSSリーダーでイサベル・アジェンデをキーワード登録したところ、何件かHITがあり、その中から私以上にアジェンデファンだろうと思われる(五十歩百歩かな)ゆきさまと知り合うことが出来ました。
ゆきさまのブログでは「エバルーナ」の感想を何人かの方が書いておられて、興味深く読んだのですが、私が持った印象と微妙に違っているような・・・
ラストもよく思い出せなかったことから、再読してみようと思い立ったわけで . . . 本文を読む
私がラテンアメリカ文学と出会ったのは、19歳のときでした。
ある図書館の片隅からフェンテス「アウラ」を借り出しました。
しかし、読むのには早すぎたのでしょう、そのころはピンときませんでした。
何しろそのころは、栗本薫やキングにどっぷりはまっていた時期で、ミーハーだったのです。
ですが、ギラギラと照りつける太陽のようなパワーだけは感じ取り、しっかり巻末の解説まで読んだ記憶が残っています。
あれから15年以上たった現在、イサベル・アジェンデに触れ、
ラテンアメリカ文学に並々ならぬ関心を持っています。
まだ、あまり読んでいませんが。
ラテンアメリカ文学の特徴は、その情熱と不可思議な物語性にあると思います。 . . . 本文を読む
心ならずも、3冊ノンフィクションが続いてしまった。
そろそろ、内容の濃い純文学が読みたいなと思って出かけた図書館で、この本を見つけ、小説だと思って借りてしまったのだ。
でも、読み始めて、ただのノンフフィクションではないことを実感した。
私には、2人の敬愛する女流作家がいる。
一人はマーガレット・アトウッド、もう一人は本書の著者、イサベル・アジェンデだ。
アトウッドはカナダの作家で、「侍女の物語」 . . . 本文を読む