くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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エムズワース卿の受難録―P.G.ウッドハウス選集〈2〉

2006年04月26日 | P・G・ウッドハウス
度々記事に登場する我が娘ですが、今春から女子高生になりました。 彼女の通う高校は、なんと農業高校なのです。 敷地も広く、一年生は入学すると科を問わず全員が一区画ずつ圃場(畑のこと)を分け当たえられ、スイカを育てます。 土がいいので1個6キロぐらいの立派なスイカが夏には収穫でき、3個まで家に持ち帰れるそうです。 スイカ片手に電車に乗り込む高校生の姿を想像してみましょう、、、ぷぷっ。 彼女は動物科学科に在籍していますので、牛の世話をする曜日が決まっていて、当番を休んでしまったら、次の日には必ずやらなければならないそうで、その理由は「牛は生きているから」。 ここの動物科でまことしやかささやかれているうわさは、牛を死なせたら退学、病気にしたら停学、地震などの災害時の最優先事項は動物の救出。 両手に小動物を抱えて避難するのは当たり前、人間よりも動物優先なんだとか。 後に判明したところでは、すべて本当のことらしいです。 普通高校とはまったく違い、勉強に追われる高校生活とは一線を画し、のんびりゆったりしているのがおわかりになるでしょうか。 娘はとても楽しそうです。 さて、本書の主人公エムズワース卿も通常の人々とは一線を画す人物。 . . . 本文を読む

それゆけ、ジーヴス P・G・ウッドハウス

2005年12月16日 | P・G・ウッドハウス
うん、今年はジーヴス年、もとい、ウッドハウス年だったね。 ウッドハウスって誰?と思っている人もいるかもしれないから、ここで少しご紹介。 英国出身のユーモア作家ですが、いろいろありまして米国に帰化しています。 いろいろのところは「比類なきジーヴス」のあとがきなどに詳しくありますので、 そちらを参考あれ。 P・G・ウッドハウスは93歳という高齢で亡くなられるまでに多数の著作を残し、有名なシリーズとして . . . 本文を読む

比類なきジーヴス P・G・ウッドハウス

2005年07月22日 | P・G・ウッドハウス
ウッドハウスといえば、最近出版ラッシュですね。 「比類なきジーヴス」「よしきた、ジーヴス」「それゆけ、ジーヴス」は、国書刊行会から。 ウッドハウス選集1「ジーヴスの事件簿」は文藝春秋から。 「ジーヴスの事件簿」は「比類なき」と重複するところもあるけれど、「比類なき」に未収録な短編と(もしかしたら「それゆけ」に収録されているかも)巻末付録にイブリン・ウォーと吉田健一のウッドハウス讃があり、無論のこと翻訳者も違うので、両方読んでみるのも楽しいかも。 文藝春秋のウッドハウス選集は、エムズワース卿、マリナー氏と続くらしいので、そちらも楽しみですね。 . . . 本文を読む