本書の場合、冒頭でフィクションです、という断り書きがしてあるが、はっきりいって、そのことによりずっと現実的に思えてくる、そんなユニークな1冊。
主人公ソローキンは、アルカージイ・ストルガツキイである。
現在作家で元軍人。
自分の小説が印刷できない時期には、日本語翻訳の仕事などで食いつないでいる。
完成しないかもしれないが、自分の魂である小説<青ファイル>が、彼のよりどころだ。
彼は、作家協議会の . . . 本文を読む
まいった。
感想をどう書いたらいいか分からない。
ましてや、ストーリィなどもってのほかだ。
なんて言ってばかりはいられないので、とにかく書くことにする。
支離滅裂でも、どうか許して。
本書はストルガツキイ最後の長編小説で、SF的な要素も「みにくい白鳥」同様に、設定はされているが何の説明もない。
さらに、この小説すべてがメタファーであると感じるところから幻想文学に入れるのが妥当かと思われるが、SF . . . 本文を読む
ストルガツキイ祭り第二弾。
ああっ、とんでもない思い込みをしてしまった。
「みにくい白鳥」っていう題だから、おとぎ話っぽいファンタジーって思うじゃないですか。
まったく、違いました。
しかも、SFでも幻想文学でもないかもしれない。
純文学というカテゴリーのほうが適してるかもしれないけど、底流にはSFがあると信じて、SFカテゴリーに入れました。
専制体制のなかで、流行作家として成功しているヴィク . . . 本文を読む
ストルガツキイ祭りに参加すべく読みました!
ストルガツキイ祭りについては半透明日記を参照のこと。
ストルガツキイはロシアのSF作家で、知っている人は知っているぞという方です。
私も、名前だけは知っていましたし、興味もあったんですが、
本を読んだのはこれが初めてです、
さて、アマゾンでもリンクが貼れないこともありますので、少し著者についてご紹介。
兄と弟で本を執筆しているわけですが、兄アルカージィ . . . 本文を読む