くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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アンソロジーの楽しみ 文学のフロンティア「愛のかたち」

2009年11月23日 | 海外文学 その他
ジャネット・ウィンターソン「灯台守の話」を読んだのは、先々月だったか。 評判どおり面白く、アクの強さが控えめななかにも、充分ジャネット・ウィンターソンらしい伝説と幻想と現実の狭間が描かれていて、どなたにもオススメできる一冊だと思いました。 もうちょっとウィンターソンが読みたいな(アクの強いやつをね)と思って、読んでいなかった短編(?)が所収されているアンソロジー、文学のフロンティア「愛のかたち」を . . . 本文を読む

「猫の大虐殺」 ロバート・ダーントン

2009年11月06日 | 科学&ノンフィクション
レヴィストロース氏の訃報を数日前の夕刊で知った。 「構造主義の偉い人」という認識でしかなかったけれど、多くの人類学文献に名を挙げられるその人は、享年100歳であったという。 ご存命であったのか、ということにほんとうは驚いたのだけれど。 ご冥福をお祈りします。 さて、なぜ人類学の偉人の話題から入ったのかと言えば、「猫の大虐殺」が歴史人類学という分野に位置するものだからです。 序文によれば、著者とギ . . . 本文を読む