ジャネット・ウィンターソン「灯台守の話」を読んだのは、先々月だったか。
評判どおり面白く、アクの強さが控えめななかにも、充分ジャネット・ウィンターソンらしい伝説と幻想と現実の狭間が描かれていて、どなたにもオススメできる一冊だと思いました。
もうちょっとウィンターソンが読みたいな(アクの強いやつをね)と思って、読んでいなかった短編(?)が所収されているアンソロジー、文学のフロンティア「愛のかたち」を . . . 本文を読む
レヴィストロース氏の訃報を数日前の夕刊で知った。
「構造主義の偉い人」という認識でしかなかったけれど、多くの人類学文献に名を挙げられるその人は、享年100歳であったという。
ご存命であったのか、ということにほんとうは驚いたのだけれど。
ご冥福をお祈りします。
さて、なぜ人類学の偉人の話題から入ったのかと言えば、「猫の大虐殺」が歴史人類学という分野に位置するものだからです。
序文によれば、著者とギ . . . 本文を読む