私が人形劇のシナリオを書いているのは、おなじみさんにはよくご存知のこと。
今年の新作は「おおかみのおうさま」という絵本を原作にしたもので、数年前に製作した「おおかみのひみつ」と同じきむらゆういち氏(有名な「あらしのよるに」のひと)の作品。
表紙から察するとおり、ちょっと個性的なおおかみくんの外見は、両作品ともにそんなに変わらない。
つまり、以前作ったおおかみくんが舞台に再び登場できるというわけなのです。
久しぶりに倉庫にしまわれていたおおかみくんとご対面。
よく自分、これを作ったな~と自画自賛することしばし。
さて、このおおかみくん、「おおかみのおうさま」という題名からおわかりになると思いますが、おうさまになります。
え、こんなマヌケ面が?
と思うでしょう。
そこがポイント。
成り行きでおうさまになってしまったおおかみは、まったくおうさまの器ではなく、王様然としているのが次第に面倒くさくなり・・・という、言葉の聞き違いがあったりして、コント的な要素が濃い内容です。
そして、やっと本題。
おおかみがツルっとコケるシーンがあるのですが、何もないところでコケるのでは面白くない。
なにかキッカケが欲しい。
コケる=バナナの皮
もう、これしかないでしょう!
さっそくバナナの皮を小道具に投入です。
でも、よく考えたら、なんですぐにバナナの皮が頭に浮かんだのでしょう。
だいたいバナナの皮が道端に落ちているのを見たことなんてないし、もちろん踏んで滑ったこともないのに。
その疑問を解決してくれるのがこの本「バナナの皮はなぜすべるのか」。
バナナの皮ギャグの成り立ちや、バナナ&バナナの皮に関するマメ知識のつまった一冊で、猛暑の夏、難しい本はちょっとムリ~なときにうってつけです。
え、なら、本を読まなきゃいいって?
いや、それはそれ、ですよ。
まあ、とにかく、昔はその辺にいろんなものが落ちていたし、落としていたんだなーって、今の時世では考えられないけど、昔はそれが当たり前だったんですよね。
あの芥川龍之介もしかり。
だから、落ちているものに足をとられて滑って転ぶ。
バナナの皮で滑ることだってよくある光景だったわけ。
とはいえ、バナナの皮でスベるなんてありえなーいっていう今であっても、やっぱりバナナの皮と言えばイコールスベるものだし、道端に落ちているのを見れば、思わず口元が緩んでしまう。
このスリコミの強力さは、正直スゴイ。
ところで、現代の子供たちはバナナの皮ギャグにどう反応するのでしょう?
バナナの皮ギャグで、笑ってくれるでしょうか?
いまひとつ自信がないところですが、まあ、おおかみくんにはバナナの皮でスベってもらいましょう。
最悪、親が笑えばいいし。
失笑くらいはもらえるでしょう、きっと。
バナナの皮はなぜすべるのか?
オオカミのおうさま
オオカミのひみつ (日本の絵本)
今年の新作は「おおかみのおうさま」という絵本を原作にしたもので、数年前に製作した「おおかみのひみつ」と同じきむらゆういち氏(有名な「あらしのよるに」のひと)の作品。
表紙から察するとおり、ちょっと個性的なおおかみくんの外見は、両作品ともにそんなに変わらない。
つまり、以前作ったおおかみくんが舞台に再び登場できるというわけなのです。
久しぶりに倉庫にしまわれていたおおかみくんとご対面。
よく自分、これを作ったな~と自画自賛することしばし。
さて、このおおかみくん、「おおかみのおうさま」という題名からおわかりになると思いますが、おうさまになります。
え、こんなマヌケ面が?
と思うでしょう。
そこがポイント。
成り行きでおうさまになってしまったおおかみは、まったくおうさまの器ではなく、王様然としているのが次第に面倒くさくなり・・・という、言葉の聞き違いがあったりして、コント的な要素が濃い内容です。
そして、やっと本題。
おおかみがツルっとコケるシーンがあるのですが、何もないところでコケるのでは面白くない。
なにかキッカケが欲しい。
コケる=バナナの皮
もう、これしかないでしょう!
さっそくバナナの皮を小道具に投入です。
でも、よく考えたら、なんですぐにバナナの皮が頭に浮かんだのでしょう。
だいたいバナナの皮が道端に落ちているのを見たことなんてないし、もちろん踏んで滑ったこともないのに。
その疑問を解決してくれるのがこの本「バナナの皮はなぜすべるのか」。
バナナの皮ギャグの成り立ちや、バナナ&バナナの皮に関するマメ知識のつまった一冊で、猛暑の夏、難しい本はちょっとムリ~なときにうってつけです。
え、なら、本を読まなきゃいいって?
いや、それはそれ、ですよ。
まあ、とにかく、昔はその辺にいろんなものが落ちていたし、落としていたんだなーって、今の時世では考えられないけど、昔はそれが当たり前だったんですよね。
あの芥川龍之介もしかり。
だから、落ちているものに足をとられて滑って転ぶ。
バナナの皮で滑ることだってよくある光景だったわけ。
とはいえ、バナナの皮でスベるなんてありえなーいっていう今であっても、やっぱりバナナの皮と言えばイコールスベるものだし、道端に落ちているのを見れば、思わず口元が緩んでしまう。
このスリコミの強力さは、正直スゴイ。
ところで、現代の子供たちはバナナの皮ギャグにどう反応するのでしょう?
バナナの皮ギャグで、笑ってくれるでしょうか?
いまひとつ自信がないところですが、まあ、おおかみくんにはバナナの皮でスベってもらいましょう。
最悪、親が笑えばいいし。
失笑くらいはもらえるでしょう、きっと。
バナナの皮はなぜすべるのか?
オオカミのおうさま
オオカミのひみつ (日本の絵本)
バナナ=すべる
というミームが存在していると思われますね。
バナナはもくもくしていて
食するときは水分を必要とします。
ばななん、ばななん、ばーな・なん
という歌があったきがするのですが・・。
この歌ではバナナの皮でスベりませんが、「バナナがツルンと○○○」という歌詞の繰り返しで、バナナの滑りやすさを強調しています。
頭の柔らかい幼児期からさりげなくミームを送りつけるというバナナのメディア戦略恐るべしです。
成長段階のいつの時点でバナナの皮ギャグを認識するのか、ちょっと知りたいところですね。
ところで、バナナの皮ギャグと類似項として取り扱われていたのが、マンガ肉(骨付き肉)とひらめいた時にピカって光る電球。
そして、遅刻しそうな主人公がトーストをくわえて走るというラブコメのお約束(だいたい転校生とはちあわせするんだよね)。
そうそうって感じですよね。
骨付き肉もたしかに!
ひらめきもそうですね。
ラブコメは10代までしか成功していない
きがしますが・・・。
ミームドライブも年代的に階層化するのでしょうか??
このミームは創始者が限定できる気がするのです。
どなたか調べてくれないかなぁ??
これらは、マンガでよく見られる、ひと目で状況を判断できるわかりやすい記号的表現であり、そのことが定着する重要な要素であると著者は言っていました。
バナナの皮ギャグの場合、動きがともなうので、演劇や映画など幅広い適応性がありますよね。
誰かが創始者であるはずですが、その特定はかなり難しいようです。
マンガ肉はなんとなくギャートルズっぽい感じもしますが、それ以前から使われているのかもしれず、そうとうマンガに詳しい人ならわかるのかもしれません。