くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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浦島太郎について考える

2007年06月29日 | 人形劇サークル事情
決定したわけではないけれど、今年の人形劇の新作が浦島太郎になりそうなので、シナリオを書くという前提で、いろいろと資料を漁っていたのですが、やっとひとつの形を成してきたので、ここにまとめてみようかと思います。 最初は一寸法師が有力候補だったので、その関係からおとぎ草子関係に探りをいれました。 そこで出合ったのは、私たちが慣れ親しんでいるむかしばなし、「むっかしむっかしうっらしまは~」という歌にもなっ . . . 本文を読む

古事記を(勝手に自分流に)読む その2

2007年06月21日 | 神話と伝承
古事記上巻は、天御中主神以下(アメノミナカヌシノカミよりしも)、日子波限建鵜草葺不合命以前(ヒコナギサタケウガヤフキアエズノミコトよりさき)、つまり天地(あまつち)の初めから火遠理命(ホオリノミコト)までの、神代にあたります。 天地の開闢は、「天地(あまつち)初めて発(ひら)けし時」という、天と地が始めて分かれた時という、至極あっさりした表現で言い表されています。 「序」の華麗な文章を読んでいただ . . . 本文を読む

勢いあまって古事記を読む

2007年06月18日 | 神話と伝承
人形劇のシナリオを書く一助にと一寸法師をリサーチするなかで手に取ったのは 「お伽草子」謎解き紀行―伝説に隠されていた、古代史のメッセージで、そこではお伽草子をあしがかりに古代史を紐解いていました。 その後のサークルのミーティングで、にわかに浦島太郎が浮上。 浦島太郎も「お伽草子謎解き紀行」に取り上げられていたし、ケルト神話のメイヴ女王に匹敵するクワセモノ、神功皇后にもお目にかかりたいということで、 . . . 本文を読む

カモ、抱卵するの図

2007年06月07日 | 猫、時々他の動物
我が家の裏手は大きな空き地になっていて、 この季節は草が茫々と生い茂っているのが普通です。 空き地を駐車場などに利用する前に手入れをしているようで、 年に数回草刈をしている業者の方を見かけます。 つい数日前も、草刈をしていました。 今回は大変丁寧に作業をしていて、草刈された草もキチンと集めてトラックに積み込んで、端から端まですっきりきれいに刈られたなぁとベランダから眺めていたら、上記の写真のように . . . 本文を読む

シカ、大海原へ旅立つ

2007年06月04日 | 覚え書とか写真とか日記みたいなものとか
昨日今日と新聞紙面をにぎわすのは、富士宮で開かれたB-1グランプリの模様。 予想以上の混雑で、大変な盛況ぶりだったらしい。 開催地富士宮の富士宮やきそばは、今年も優勝をかっさらった。 2年連続優勝である。 スバラシイ! は~~、にぎやかそうでいいねぇと思いながら、ぺらぺらと新聞を捲ってみると、 そこには船に捕獲されるシカの写真が!! わが目を疑うこの光景。 4月1日じゃないよね。 沼津市と西伊豆町 . . . 本文を読む

追記 おとぎ草子

2007年06月04日 | 神話と伝承
お伽草子の関連本として、前記事の最後で触れようと思っていたけれど、予想以上に文字数がかさんでしまったので、新たに記事を書くことにしました。 お伽草子にある一寸法師を読んでみると、現在知られているような話しとは違うことに驚かされますが、現在のようなむかしばなしになったのは、もっと後年のことです。 では、お伽草子として成立する以前は、いったいどのように語られていたのでしょうか。 興味がわいてきたのいい . . . 本文を読む

おとぎ草子

2007年06月01日 | 国内文学 その他
一寸法師のリサーチのために借り出した「おとぎ草子」だけれど、ひさしぶりに古典を読むのも楽しいので、そのまま一冊読んでしまいました。 本書にあるのは「一寸法師」「道成寺縁起」「横笛草子」「鏡男絵巻」 「鉢かづき」「長谷雄草子」「猫の草子」の7編。 むかしばなしとしてよく知っているのは「一寸法師」「鉢かづき」でしょうか。 「鉢かつぎ」ではなく「鉢かづき」。 「かづき」はくっつくという意味で、ず~っと間 . . . 本文を読む