くろにゃんこの読書日記

マイナーな読書好きのブログ。
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我が家には現在エリザベス女王が滞在中

2006年01月29日 | 猫、時々他の動物
ネコを飼っているひとはピンときたことでしょう。 そう、我が家のミカンさんは怪我をしたんです。 あごの下に。 クロネコで長毛のココさんと仲良くケンカしていたとき、どうやら爪をひっかけてしまったみたい。 結構前からあったんですけど、ようやくカサブタができて、直るかなぁという直前に、また足の爪でかじってしまうという繰り返しで、なかなか完治しません。 . . . 本文を読む

ブログルポってどうよ?

2006年01月27日 | 覚え書とか写真とか日記みたいなものとか
ブログというツールは、記事が古くなるとなかなか注目が集まらないですよね。 GOOなんかだと、検索してもちょっと前の記事はあがってこなかったりして。 そんな忘れ去られたあの記事、この記事にもう一度脚光を浴びさせようではありませんか、 というのがブログルポの趣旨。 これは自信作という記事を投稿し、評価ボタンを記事内に貼り付けておけばOK。 記事を見た人が評価してくれたポイントの平均数によって記事単位でランキングが決まります。 ランキングはどうでもよかったんですが、渾身のあの記事にチャンスを与えるってことと、ほかの人はこの記事をどう思うんだろうかという興味もあって参加しています。 . . . 本文を読む

黒衣の花嫁 コーネル・ウールリッチ

2006年01月22日 | ミステリー 海外
懐かしいシリーズであいすいません。 この本も、中学生時代に読んだ一冊でございます。 中学生のころは、読書熱にとりつかれておりまして、SFは言うに及ばず、可愛いところでは赤毛のアンシリーズを読んだりしていましたが(うおっ、純真)、推理小説ものも多く読みました。 アルセーヌ・ルパンやら、ホームズ、アガサ・クリスティ、特にポアロは好きでした。 ところが、そのころに読んだ本の内容などというのは、忘却の彼方にあり、あいまいにでもストーリィを覚えているのはいいほうです。 読んだ記憶はあるのだけど、さっぱり思い出せないものが多いですね。 ミステリといえば、トリックだったそのなかにあって、「黒衣の花嫁」は当時としては異彩を放っていたのでしょう。 内容も覚えているし、鮮烈な印象を私に残してくれました。 中学校の図書室にあったものは少女・世界推理名作選集の一冊で、いわゆるジュニア版。 今回は早川ミステリ文庫版で読みました。 . . . 本文を読む

火星のタイム・スリップ フィリップ・K・ディック

2006年01月18日 | SF 海外
「未来のイヴ」の記事を書いたあとに、ほかの人の書いたレビューを見に行ったら、いくつかディック的であるというものがありました。 うん?そうかなぁと思っていたんですけれど、「火星のタイムスリップ」はちょっと似ているかも。 ストーリーの展開が、前半はエピソードの積み重ねで、後半になってやっと小説の全体像が見えてくるっていうところが。 . . . 本文を読む

未来のイヴ ヴィリエ・ド・リラダン

2006年01月16日 | 海外文学 その他
アンドロイドもの第2弾。 幻想文学系が好きな人は、一度は読んでみたいという本であります。 この本の初版本が出版されたのは1886年。 まあ、最近の書物でないことだけはご承知ください。 以前から、私も読みたいとは思っていたのですけれど、なかなか機会が得られず、今回、よし、図書館から借りるぞ、と勢い込んで図書館に行ったら、岩波版と創元社版があり、岩波版は上下巻だったので、1冊で読めるほうがいいかなと創元社版「ヴィリエ・ド・リラダン全集 第2巻 (2)」を借りました。 . . . 本文を読む

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? フィリップ・K・ディック

2006年01月11日 | SF 海外
この本は言わずと知れた超B級映画と名高い『ブレードランナー』の原作本。 私は、学生時代に映画化される以前に読んでいて、映画を見たときは「ずいぶん内容が変わっちゃったなぁ~」と思ったものです。 それでも、『ブレードランナー』は好きな映画のひとつですが。 レイチェルは美しかった。。。 そういえば、ギブスンはこの映画の街の外観を見て映画館を飛び出したとか。 心中お察しします。 . . . 本文を読む

♪さかなさかなさかな~室生犀星「蜜のあはれ」他

2006年01月07日 | 国内文学 その他
本書は、先日紹介した小川未明同様、日本幻想文学集成(国書刊行会)の一冊です。 室生犀星のお魚愛にあふれたお魚アンソロジーで、まさにお魚天国。 金魚、鯉、鮠(はや)、うなぎなどいろいろなお魚が登場します。 魚類好きには、こたえられないでしょう。 . . . 本文を読む

小川未明「赤いろうそくと人魚」他

2006年01月05日 | 国内文学 その他
『赤いろうそくと人魚』は、私が少女時代に観ていたTV番組『まんが日本昔ばなし』のなかのひとつだったと思います。 かなり怖かったという記憶と何より印象に残ったのは、赤い色です。 私の記憶によれば、黒と赤のコントラストで画面が構成されていたと思うのですが、実際はどうだったか今となってはわかりません。 何かの拍子に、娘と『赤いろうそくと人魚』の話題になり、 「あの話、私は知っているけど、知らない人も多いよね」 と言われました。 何にしても、むかし話や童話の普及は、昔の子供たちに比べ、現代の子供たちのほうが劣っていますね。 『まんが日本昔ばなし』というTV番組の力というのは偉大だったんだなぁと思います。 . . . 本文を読む

高野聖 泉鏡花

2006年01月04日 | 国内文学 その他
本当は、太宰のレビューを書くはずでした。 『駈込み訴え』を読み、イスカリオテのユダの愛するが故の憎悪、愛する自分への依存という、生々しい感情を目の当たりにして、こんな小説を書く人は心中するのも当たり前だなぁと思い、『女の決闘』を読み始めたところで「そろそろ、この辺りから私(DAZAI)の小説になりかけていますから・・・」という文を見たとき、ああ、このまま読み進めては発狂してしまう、と危機感を感じ、やめました。 精神的に繊細な人は、太宰を一時にたくさん読んではいけません。 そこで、『死霊の恋』を読むために借りていた、ちくま文学の森『変身ものがたり』に収録されている泉鏡花『高野聖』を読むことにしました。 . . . 本文を読む

天才ネコモーリスとその仲間たち テリー・プラチェット

2006年01月02日 | ディスクワールド関連
2006年一発目は児童書です。 児童書というと子供の読み物、イコール幼稚と思ってはいませんか? 日本ではあまり児童文学の評価がきちんとなされていないと思うのですが、児童文学の中にも、おや?と思う、よい作品に出会います。 梨木香歩「裏庭」、「西の魔女が死んだ」「りかさん」も児童書になりますね。 昨年読んだものの中では中脇初枝「祈祷師の娘」が印象深かったです。 海外文学では、デヴィット・アーモンド「肩胛骨は翼のなごり」や、セリア・リーズ「魔女の血をひく娘」など、面白く読みました。 これらの作品に共通するのは、大人が読んでも十分楽しめ、なおかつ、読み応えのある内容であるということです。 本書「天才ネコモーリスとその仲間たち」もそのうちの一冊であることは間違いないでしょう。 . . . 本文を読む