cuminseed

ちょっとだけスパイシー

火天の城

2009-09-13 | 本・映画・芸術
昨日の雨と違い、
今日は良い天気だ。

昨日は雨の中、
大阪ミナミまで
「火天の城」を見に行った。

この作品、3年ほど前に読んだ事がある。
当時勤めていた会社に歴史小説の好きな同僚がいて、
お昼休みなど、黙々と本を読んでいた。

私はあまりジャンルにはこだわらず本を読む方だったが、
この頃はその同僚に、
「あれは読んだか?」とか
「○○の感想はどうだったか?」
などと聞いてくる。
普段、仕事面で私にいじめられる為(?)、
私より、お酒以外で自慢できる事が欲しかったのだろう。
(お酒は互角)
歳取ったわりには子供じみた性格のオッサンだ。
読書量は私の方が多分、多いだろうが、
歴史物としては雲泥の差があった。

私が「火天の城」を読んで、
「面白い。これなら勝てる!」
と彼に薦めた。

彼は幼少時代、滋賀県の田舎に住んでいて、
中学卒業後、1人で東京や大阪に出て働いた苦労人である。
最初に勤めたのが大工の見習いで、
滋賀県の地名や梁・大黒柱などの活字が出てきて、
いつもなら面白くても「たいした事ない」という人間が、
「この本はおもろい!!!」
と珍しく絶賛した。

私が退社するとき、
「あんたがおらんと寂しい」
と二人だけの送別会をなんどもしてくれた。

彼も来月、定年退職だ。

退職祝いをして上げよう。
その時、彼も映画の「火天の城」を見ているはずだから、
感想を聞いてみよう。

火天の城





コメント (2)
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