昨日の夕食に妻が作ってくれた料理。
冬瓜の皮をむき、中をくり抜き、
くり抜いた冬瓜にミンチに椎茸、
人参、筍などを混ぜて味付けし、
再び冬瓜に詰め込み、クコの実をまぶして
蒸すと言う料理だ。
妻も初めて作った料理で、
健康的でヘルシーな料理だ。
中国では薬膳料理として、良く食べられているらしい。
『結構美味しかった!』
良く妻が使う言葉である。
まだ日本語を完全に使い切れていない妻には
微妙な意味の違いが、理解できていないようだ。
レストランや家などで、美味しい料理を食べたときも、
『不味くは無いね』
と言うときがある。
本人は、「料理がとても美味しい」と
表現したつもりなのだが、
深い意味が解かっていない。
日本人の感覚では、
「不味くは無いけど、美味しくもない」
と理解する人の方が多いかも知れない。
昨日の昼食は、近所の中華料理屋に食べに行った。
妻の知り合いの店なのだが、この付近では評判の店で、
食事時にはいつも満席だ。
先日の夕食に、この店の餃子は美味しいから食べに行こうと妻に誘われ、
暖簾をくぐったのだが、満席の為、食べずに帰った。
お昼の早い時間なら、大丈夫だろうと、
美味しいと言われる餃子を味見しに行った。
すでにたくさんのお客さんが来ており、
二つだけ空いていたカウンター席に座り、
私は中華定食、妻は餃子二人前とビールを注文した。
お店はご主人と息子さんが調理、
ご主人の奥さんが外に出て注文を聞いたり,
レジや洗い物をしている。
奥さんと妻とは間を見て会話をしていた。
大振りの自家製餃子で、少し野菜の切り方が
大きすぎる気もするが、美味しい一品だ。
妻が、
「この餃子。結構美味しい」
と、奥さんに声をかけた。
忙しいのか、聞こえないのか事実は解からないが、
返事が返ってこない。
家で食事をするときなどには、あまり言わないが、
日本では「結構美味しい」とは言わずに、
『とても美味しい』
と言った方が喜ばれると注意した。
少ししてから、今度は、
「この餃子。とても美味しい」
と妻が奥さんに言うと、
「この前はせっかく来てくれたのに、
席が無くてゴメンネ!
今日も狭いカウンターで・・・」
以前妻に日本語を教えてくれた人が、
『不味くは無いね』
『結構美味しかった』
と良く言っていた為、
それで良いものだと思っていたし
注意する人や、詳しく説明してくれる人もいなかったらしい。
日本語としては間違っていないのだが、
時と場合によっては使い分けた方が良いだろう。
昨日の妻の作った料理は
『不味くは無いね』
『結構美味しかった』
の両方だ。
理由は、
日本の「冬瓜」は、
中国の「冬瓜」よりも大きく、
ガスコンロの火力が小さい。
その為に、中央部分が少し生煮えで硬くなっている。
中国の「冬瓜」に
中国の「ガスコンロ」なら、
『凄く美味しい』のに・・・