cuminseed

ちょっとだけスパイシー

北京国際交流記(7)

2007-11-19 | 北京国際交流記
29日は展示会も終わり、北京市障害者連合会のスタッフが
観光に連れて行ってくれるという。

この日の朝、久しぶりにコーヒーを飲んだ。
北京に来てから、初めて飲むコーヒーだ。
昨日、王府井で買ったネッスルの缶コーヒーである。
懐かしいプルトップだ。
今の日本ではほとんど見ることが出来なくなったプルタブ式で、
缶から外されたプルタブがポイ捨てされるため、
環境問題や社会問題として今のタブが外れないように変わったと記憶にある。
まだ、中国ではそこまでの認識が少ないのだろうか?



北京では自動販売機やコーヒーが普及していない。
中国では紙幣が多くコインが少ない為だと思っていたら、
自動販売機荒らしや偽札・偽コインも多い為らしい。

スタッフの馬さんの運転と案内で
『恭王府』の観光となった。
乾隆帝の寵臣・和坤の私邸として1777年に建築され、
1799年に和坤が罪で自決させられ、王府は官に没収された。
嘉慶年間に慶郡王永璘が賜って慶王府となり、
1851年、咸豊帝より恭親王奕訴が賜って恭王府となる。
地位を利用して多額の賄賂を取り、
そのお金を使って皇帝の王府をまねて造ったらしい。
清代の王府としてほぼ完全な形をとどめていることでも有名だ。










古の中国らしい文化を見ることが出来た。
昼食を取ってから、
『紫禁城』観光に行く予定だ。
ここに行かなければ、
北京に来た、
値打ちが無いだろう。

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北京国際交流記(6)

2007-11-18 | 北京国際交流記
28日午後、昼食を頂いてから、午後の展示会は
北京障害者連合会のスタッフにお任せし、
私たち4人で王府井に買い物と市内見学に行った。
北京の繁華街である。
タクシーに乗り北京市内を走っていると、
トレーラーバス(?)がたくさん見ることが出来た。
まだ新しいバスばかりで、
2年前にはそれほど数多く走っていなかったように思う。
その分、自転車の数が減っているようだ。



王府井は大きな百貨店やファッションビル、飲食店などが並び、
とにかく人が多い。
北京ダックが有名な『全聚徳』でお土産用レトルトを買うなど、
特に山中さんがはしゃぎまわっている。
私は新しい大きな店は、売っている品物など、
日本と大差ないので、裏通りの小さな店を見て周った。
北京庶民の生活に触れる方が、面白いと思うのは私だけかも知れないが・・・
















夕食は、妻の友人の王素玲さん達との宴会になった。
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北京国際交流記(5)

2007-11-15 | 北京国際交流記

27日夜、部屋に帰りベットに入った。
夜中の午前3時ごろ、大きな雷が鳴り響いた。
日本で聞く雷の音と全然違う。
大地全体に響き渡るような音と振動だ。
雷の原理や音は同じなのだろうが、
島国と大陸では、音の振動と感じ方が違うのかもしれない。
雷の音が四方八方から聴こえ、
音が鳴り止むと同時に強い雨が降り出した。
30分ほどして雨が止み、再び眠りに付いた。

朝、7時ごろ目が覚めると、
昨日までの霞んだ天気と異なり、
きれいな青空に太陽が顔を出している。
雨で空気が洗われたのだろう。

9時前に展示場に入った。
すでに何人かの人が絵を鑑賞している。



ホールの真ん中にテーブルが置かれ、シートか掛けられている。
28日は壁に展示した絵画を観るだけでなく、
午前中は北京の障害者画家などが集まり、
絵を描くところを見せてくれるという。

身体障害者、聴覚障害者など腕に覚えのある人が、
絵画や書を描いている。
見物する人。
写真を撮る人。
質問する人。
批評をする人。
オレにも筆を貸せと言い出す人など、
笑顔があふれる展示会となった。
彼らは、
障害を克服し、
自分を表現する為に、
自分の存在価値をアピールするために、
芸術活動を選んだのだろう。
彼らの描いた絵や書は、
私たち4人へ頂いた。
















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北京国際交流記(4)

2007-11-13 | 北京国際交流記
午後1時30分ごろ、展示会会場の
北京市障害者総合センターに到着した。



開会式に向けての最終準備と打ち合わせを行う。
会場にはすでにたくさんの障害者が集まっていて、
すでに展示されている絵やパネルを熱心に見る人や、
カメラで写真を撮る人などもいた。



予定通り2時30分に開会式がスタートした。
北京市障害者活動センター主任の劉洪波氏による司会で、
障害者連合会理事長趙春鸞、副理事長沙澄深、副理事長呂争鳴、
障害者連合会副主席劉京生、関西障害者国際交流協会理事長田山華栄らの挨拶。
安達昌子氏による挨拶と故安達巌氏の紹介、
羅麗艶と山中絹江氏との花束交換、
「千の風になって」の歌と朗読などが続き、
趙春鸞理事長、呂争鳴副理事長、副理事長沙澄深らによる
テープカットが行われた。

趙春鸞理事長氏が、安達昌子氏に絵画の説明をしながら鑑賞した。
どれもが繊細で両腕が無い人が書いたと思えない。
中国では日本ほど油絵が障害者に普及しておらず、
数多く集まった障害者画家たちはその絵画に魅入っていた。



















私たちと中国の障害者芸術家との話が盛り上がり、
夕食には、総勢30名の交流パーティが開かれた。
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北京国際交流記(3)

2007-11-11 | 北京国際交流記
27日は、午後2時30分から展示会の開会式があるのだが、
午前中は昨日の北京市障害者連合会副理事長 呂争鳴氏との会談で
是非、見学をして欲しいと薦められた
「北京市残疾人体育訓練職業技能培訓中心
(北京市障害者スポーツ訓練・職業技能訓練センター)」
に案内していただいた。

午前9時過ぎに出発。
車で40分ほどの北京市郊外に作られていた。
今年9月4日に完成したばかりで、
広大な土地にスポーツ施設・ホールなどの文化施設
職業訓練施設・宿泊施設などが造られていた。







最初にスポーツ施設から案内して頂いた。
大きなアリーナやプール、陸上競技場に、テニス場などが作られている。











職業訓練には、パソコンはもちろん裁縫や美容室、
美術工芸品にまで設備が整っている。







広いセンター内には電気バスが走り
宿泊施設もバリヤフリーが完備されている。
図書館やボーリングなどの娯楽施設もあり、
パラリンピックの合宿や他の国からの宿舎にもなるそうだ。









最後にセンター横に作られた農園に案内された。
職業訓練で、畑やビニールハウスに無農薬野菜が作られている。



VIP専用レストランで食事を頂いた。
先ほどの農園で造られた野菜を使い、
調理師訓練の障害者が作った料理が出された。
見た目が鮮やかで、すごく美味しい!


















北京の障害者すべてがこの施設を利用できるわけではないのだが、
同じ障害者としてとても喜ばしい事であり、
日本にもこのような施設を、造ってもらいたいものだ。

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