徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

「ワクチン接種後死亡」はワクチンとの因果関係を認めず。

2011年03月19日 21時40分27秒 | 小児科診療
 先月から話題になっているヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンなどの同時接種後の乳幼児死亡の件です。
 3/14付けで厚生労働省が以下の見解を発表しました;

乳幼児死亡ワクチン接種の因果関係は認めず 厚労省
2011/03/14 (記事提供:医療タイムス)
 厚生労働省の医薬品等安全対策部会安全対策調査会と子宮頸がん等ワクチン予防接種後副反応検討会の合同会合は8日、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの安全性について取りまとめを行った。取りまとめでは、2日以降に小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンを含むワクチン同時接種を受けた乳幼児の死亡が5例報告された件について、「現段階の情報において、いずれもワクチン接種との直接的で、明確な因果関係は認められない」との意見を明らかにした。両ワクチンの接種見合わせ措置は継続する
 厚労省は諸外国での状況や同時接種の安全性、接種者数などの情報を早急に収集し、検討することとした。


 因果関係はないと判断したものの、接種見合わせは続くようです。他にどのようなデータが揃えば再開されるのでしょうか。

 現在、東日本大震災の避難所でインフルエンザや胃腸炎が流行してきたとの情報があります。医療が安価でアクセスが簡単という平和な日本ではワクチン反対派も声高く訴えていましたが、一転して医療が手に入らない切迫した状況下ではワクチン接種が如何に大切か、再認識されるところです。

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