徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

ヒブ/肺炎球菌ワクチンの定期接種化が決定

2013年01月28日 19時02分54秒 | 小児科診療
 以前から噂されていた、ヒブ/肺炎球菌ワクチンの定期接種化が決定したというニュースが流れました;

子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌、4月から定期接種
(読売新聞:2013年1月27日)
 2013年度予算編成に伴う厚生労働、財務、総務の閣僚折衝が27日行われ、4月から予防接種法に基づく定期接種対象に、子宮頸(けい)がん、インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)、小児用肺炎球菌の3ワクチンを追加することで合意した。
 また、14年度から医療費助成の対象を大幅に拡大する新たな難病患者支援制度をスタートさせるため、新法の制定など準備作業を進めることで一致した。
 厚労省は通常国会に予防接種法の改正案を提出し、3ワクチンを定期接種に追加。時限的な緊急事業から恒久制度に格上げする。接種費用はこれまで大半のワクチンで自治体が8割を負担しているのが一般的だが、財政負担を考慮して国が9割を負担する措置を取る。


 小児科医として、喜ばしい限りです。
 しかし、KNOW*VPDのHPを見ますと世界各国との比較(下表)ではまだB型肝炎おたふくかぜが任意接種のまま放置されているのが気になります。
 B型肝炎ワクチンは元祖抗がんワクチンおたふくかぜワクチンはムンプス難聴対策として世界で採用されている予防接種です。



追加>(2013.2.1)
7ワクチン定期接種化求め要望書提出-日医、厚労相へ
(提供元:医療介護CBニュース)
 日本医師会の小森貴常任理事は30日の記者会見で、厚生科学審議会の予防接種部会が提言した、7種類のワクチンの、定期接種化を求める要望書を28日、田村憲久厚生労働相に宛てて提出したことを明らかにした。
 7種類のワクチンは、今年度末までの予算事業として接種への公費助成が行われている子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌の3種類のほか、水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、B型肝炎。これらのワクチンについては、予防接種部会が昨年5月に取りまとめた第2次提言で、「広く接種を促進していくことが望ましい」と評価していた。
 要望書では、予防接種で防ぐことができる病気(VPD)の多くについて、海外では公費による予防接種が実施されていると指摘。その上で、「国民の健康は国の最大の財産。国民を守るために、7ワクチンの速やかな定期接種化の実現などを強く要望する」としている。
 この日の会見で、小森常任理事は、厚労相や総務相らが、ヒブなど3種類のワクチンを2013年度から定期接種とする予防接種法改正案を今通常国会に提出することで合意したことに触れ、「一定程度評価しているが、いまだに諸外国より遅れている現状から先進諸国と同等のレベルに達するまで、7ワクチンの定期接種化を国に引き続き働きかけていく」と述べた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「佐野せいじ」氏の木版画 | トップ | 忘れちゃいけない「鳥インフ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小児科診療」カテゴリの最新記事