テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

Google+終了とギター業界に思うこと

2019年02月03日 | 日記
Googleが今年の4月で『Google+』
 
というサービスを終了する事を発表したのだ
 
 
利用者が多い大手の発表だけにネットはザワついたのだ
 
「えっ?個人のアカウントも使えなくなるの?」
 
Gmailを利用している私としても少々困惑したのだ
私のように混同している方も多いようだ
 
 
結論から先に述べるならば・・
メールの使用は大丈夫なのだ
 
『別のサービス』という考えが出来る
 
微妙に絡み合うyoutube投稿などには何らかの影響が出る気がする
まぁ、普通に作品を投稿することが目的である人には影響薄という感じなのだ
 
 
サービスの終了にあたりGoogleにも言い分がある
 
”利用者の減少に伴いサービス維持が困難になりました・・”
営利企業において至極自然の流れなのだ
儲からない商売を続ける意味はない

最近は個人で作った曲などを気軽にネットで販売できるようになった
メジャーなプロとの違いは何か?
コストとリスクなのだ

メジャーのプロの場合、売れないという事はかなりの痛手になる
そんな状況が続けば存続の危機に立たされる
多くのスタッフを抱え、曲のリリースまでに膨大なコストがかかっている

大きなライブにもいえる
メジャーによる好例ライブも多い

”毎年恒例のあの巨大ライブ・・”
数万人規模の観客導入、興行収益は数十億円なのだ
まさに賭けなのだ
それ故に数ヶ月前から宣伝活動に余念が無い
存続をかけた一大プロジェクトになるのだ

まぁ、素人さんの投稿(販売)にはリスクがない
売れないからと責められることもない
「俺ってマジでダメなおっさんだわ~」
という自戒の念が沸々と湧きあがってくるだけなのだ
私の知り合いにもこんなおじさんがチラホラといるのだ
 
正直な話、実売は0なのだ
希に売れる曲も関係者によることが多い
ある意味、小さな箱のライブチケットの販売にも似ている

第三者に告知して音楽が売れるほど現代は甘くない
音楽業界は甘くないのだ

当ブログで以前のご紹介した知り合いのおじさんも
生前、作曲を趣味としていたのだ
曲が完成すると行きつけの楽器店に持ち込み押し売りしていた
今となっては懐かしい思い出なのだ

「俺もネットで曲を売ってるのよ」
「試聴も出来るからヨロピクなぁ」

少しばかり作曲を心得る私もとりあえず聴いてみた
おじさんは自身のブログの中で新曲のリリースを告知するスタイルだった

コストは0円ということになる
その一方で効果も0ということなのだ
つまり、得る物もないがリスクも無いというグズグズの結果になるのだ

一部のプロは素人の投稿を気にしているようだが・・
私に言わせれば、すべてにおいてレベルと次元が異なるのだ
そもそも、素人を意識しているようでは大成しない

急死したおじさんのギターブログは今もネットを彷徨っているのだ
そもそも、遺された奥さんもおじさんのブログの存在を知らない
仮に知っていてもアカウントを知らない
携帯電話などの契約と異なり放置しても問題ない部類

亡くなる直前のおじさんは体調の悪さを嘆いていた
「オッサンになるとあっちこっちが痛てぇ~のよ」
「今日は首が回らないの えっ? 借金じゃね~よ」
などと一人でのりつっこみをしていた頃が懐かしい

おじさんがムダに集めていたヘッドフォンを奥さんが断捨離したようだ
「ネット苦手だから・・粗大ゴミで処分します」
と知人に伝えたそうだ

以前にもお話したが・・
亡きおじさんの愛用のギターは楽器店が引き取ったのだ
最終的には変色した白いレスポールは大幅値引きで売り切った
その他のギターは音楽教室で使っているのだ

私も小窓から教室を覗くことがある
「おじさんのギターを大事に使っているね」
弦高3㎜という設定は初心者向けにベタに変更している
 

結局、何においても利用者が減れば維持できない
すべての営利媒体に当てはまる理論なのだ
ギター業界においてもギター人口が減れば維持できない
ギターに興味がない人にギターを売るというムダ・・

洋服や靴、食べ物とは違うのだ
ギターが弾けない人にとってのギターは飾りなのだ
ある番組で見たことがある
ある若手芸人がモテ道具として部屋に高価なエレキを飾っていた
「ギター弾けるの?」
という流れになるのだろうか?

今も昔もギターは弾ければ武器?になる

亡くなったおじさんも当初はギターブログとしてスタートしたが・・
最終的には訳の分からない雑記に終始した
楽器店を訪れたおじさんが愚痴っていたことを思い出す
「ギターネタってそんなに無いよな?」
「何を書けばいいの? 他の奴ってどんな?」
傍らにいた私も黙って耳を傾けていた

言葉は悪が・・
ギターブログとしては末期症状なのだ
発信したい事(考えや思い)があるからブログを更新するのだ
少なくとも私はそういう考え方で書いている
「俺が使ってる弦を紹介するわ」
「すげ~いいけ弦だけどダメ弦チラホラ」
「海外の製品って管理悪くねぇ!?検証な」
他人にとってはど~でもいい話なのだ

昨日、紹介したZOOMの新製品は本当に嬉しいトピックなのだ
冷えた市場に新製品を投入する姿勢に賞賛の言葉を贈りたい

ギター本体にもいえるが・・
ショップや問屋は在庫を処分したい
一方のお客は無責任にも常に新製品を求める
楽器に関わらず、すべての製品でそのサイクルが短くなりつつある

結局はユーザー自身の首を絞める結果に陥るのだ
メーカーは潤沢な開発費用を捻出することが出来ずにグズグズの製品を世に送り出す
ギターならば、ボディカラーを増やすという流れ
ギターケースやバッグなどにもいえる
「こんな奇抜な柄のケースって誰か買うの?」
と口にしてしまうような製品も楽器店でチラホラみかける

もはや、大量に売れる製品など存在しない
ギター弦ですら、供給過剰気味なのだ
所謂、定番という製品のゾーンの食い合いになっている

中身は一緒でパッケージのデザイン違いという製品も少なくない
ユーザーの細かい注文にも応じざる得ない
これはメーカーにもショップにも酷な注文なのだ

「そういうの面倒臭いんだけど・・」

と放置している業者は負けるのだ
競争に打ち勝つことはできない

「当社なら細かいオーダーにも対応できますよ」

一度奪われた得意先を奪還することは難儀なのだ
 
Google+の話からだいぶ脱線したが・・
すべての話は結局のところ、何処かで繋がっているのだ

読者の皆さんには

”柔軟なギター脳・・”
をお持ちになっていただきたい

「俺はエレキ弾きだぁ~」
と限定するような人は損をしている

世には鉄弦アコギもクラシックギターもウクレレもある
バンジョーやマンドリンetc・・

自分ですべてを始める必要はないが・・
そういう楽器があるという事実を頭の片隅で感じられる柔軟性が欲しい

亡くなったおじさんは頑固なギター弾きだった

”レスポール以外はギターではない!”
という偏った考えの持ち主だった
 
 

そんなおじさんが弾くギター、作り出すトーン、好む曲調・・
故人をけなすわけではないが・・
偏っていたのだ
「何で俺の曲って売れないの?」
「真面目に作ってんのよ 何で?」
自画自賛というスパイラルに堕ちてしまうのだ

おじさんは本当に買い物をしないおじさんだった
ギター以外のくだらない?物は買うが・・
肝心のギター本体は30年くらい買っていないと豪語?していた
買わないことが自慢だと勘違いしている人がギターを弾いていたのだ
そんな人がギターブログを発信することに違和感を感じていた
「最近はギター業界も元気なくねぇ!?」
というのがおじさんの口癖だった

中古ギターの売買にも個人的には違和感を感じる
選択肢としてはありだと思うが・・
決して、メインではない気がする

新品価格と比較して云々という人がいる
本当にお得な中古ギターが存在するのだろうか?

車のような走行距離という明確な尺度もないギター・・
何を基準に価値を判断しているのだろうか?
ギターを愛する者としてこれからも
検証していく価値があるテーマだと思っている

いずれにしてもギターを購入する人が減れば
ギターの値段が上がっていく
品質は下がり、値段は上がるという・・
読者にとってお得だろうか?
「だから中古から探すんだよ」
という流れになるのだと思う

正直な話、日本のギター人口、世界のギター人口が気になる
まぁ、国勢調査のような正確な数字は出せないだろうが・・

ギターを好む人は夢見る人が多い
これはメーカーにもショップスタッフにもいえる
リアルな数字を目の前に突きつけられても蚊帳の外なのだ
他人事なのだ

当ブログがギターブログとして人気があることを自覚している
素人が発信するブログで常時訪問者数が2,000人近いブログは皆無だと思う
良くも悪くもライバルが不在なのだ
それ故に当ブログに読者が集中(常駐)するのだ
発信者としては有り難いことだが・・
同時にある種の危機感のような感情も抱いているのだ

読者の皆さんや私に出来ることは何だろう?
もっとギターを弾くことなのだ
そして、関連の製品を買うことなのだ

非常に当たり前の事を言っている
それすら成り立たない時代なのだ

最近はプロも維持費?が安いネットに流れつつある
「新曲が完成したんだ」
「ネット限定販売ね」
「プレスはしないよ」
そういう時代になったのだ

一方では超アナログなレコードが売れているという
意外に若い世代が食いついているという
ようするにヴィンテージギターの感覚なのだ
決して、主力ではない
一過性の物珍しさに飛びついているのだ
レコード針を作るメーカーも増産しているようだ
「えっ? 設備投資したのに飽きたの?」
恐ろしい時代なのだ

テレビのタレントさんをイメージしてほしい
飛ぶ鳥を落とす勢いのタレントさんが翌年は消えている

もはや、売れ続けるもの、支持され続けるものなどない
パソコンと車が不要な時代になった
テレビのコマーシャルでも車ネタが減った

少数のユーザーに発信する価値を見切ったのだ

最近はなりたい職業はYouTuberだという
テレビタレントではない
広告主もネットに移動し始めている

そんな矢先にネットで規制が強められた
過激動画に対する規制強化なのだ

良い時代は長くは続かない
ビットコイン同様に美味しい人は最初の数人なのだ
「何か儲かるみたいだね~」
「俺も動画投稿してみるね」
二番煎じは儲からない

何だかグズグズの着地になってしまたが・・

利用者が少ないもの(製品、コンテンツなど)
は躊躇なく打ち切るよ

という時代の流れを感じている
 
 
 
 

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