還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

やっぱりどこかおかしいマスコミ

2011-10-01 21:02:26 | 日記
九電の「やらせメール問題」を調査していた経産省の第三者調査委員会が、佐賀県知事と九電の不透明な関係を指摘した。
許認可権限を持ち公正であるべき知事が、九電と組んで賛成世論を捏造していたのに、その責任を問うマスコミは少ない。
「死の町発言」で鉢呂前経産大臣を辞任に追い込んだときの扱い方とあまりにも違い過ぎる姿勢だ。

これは当事者が「原発慎重派」か「原発賛成派」かの違いによるものなのだろう。

先月、東京で開かれ6万人が参加した「さようなら原発集会」も地方紙の神戸新聞はトップ面に写真入りで報じていたが、読売新聞では社会面片隅のベタ記事で写真もないものだった。
いくら社説で「原発は核抑止力の面からも維持していかなければならない」と主張する読売新聞であるにせよ、6万人も参加した集会を無視するような報道ぶりだ。

かつてマスコミは公平で正しいと無邪気に信じられていた時代もあったが、現在は権力者や広告主の意思を代弁する機関になってしまったようだ。

私の購読している読売新聞は昔、自民党中曽根派の機関紙と揶揄されたこともあったようにその傾向が顕著だ。
本当はもうちょっと公平な地方紙に変更したいのだが、家庭面が充実しているとの理由から家族の反対で実現していない。

私の知人でマスコミは信用できないからと新聞購読をやめて、情報はインターネットのみから仕入れている人がいるが、今後はこういう人が増えるのかも知れない。
私自身はそれも偏り過ぎる危険があるのであまり賛成ではないのだが、マスコミを信用しなくなっている人が増えているのは事実だ。

マスコミに反省を促すには我々が購読や視聴をやめるのが一番なのだろうが、中々そうもいかないので、残念ながら裏読みをしつつ読み続けるしかない。