祝!プロ野球開幕!
さぁ、今年もいよいよ野球ファン待望のペナントレースが始まりました。
ということで、プロ野球にまつわる話で呟いてみよう。
高校野球も嫌いではないし、先日まで手に汗握って応援してたWBCももちろん面白かったけれど、やはりコスモタイガーはプロ野球の「本業」?であるペナントレースが最も熱くなれる。
高校野球は言うまでもなくトーナメントという名の短期決戦。
WBCも1次リーグ・2次リーグ・決勝トーナメントと段階があるとはいえ、やはり短期決戦に分類されるかと。
その点ペナントレースは、143試合(2017年現在)にも及ぶリーグ戦があり、その先のクライマックス・日本シリーズを戦い抜き、やっと頂上に立てる。
1試合の中での駆け引きもある中で、ペナント全体を見据えた駆け引きやペース配分も考慮しての采配やプレーの数々。
短期決戦には絶対に起こりえないドラマもあり、本当に面白い!
名古屋生まれ名古屋育ちのため、どうしてもドラゴンズ寄りの見方にはなるけれど。
たぶん小1ぐらいから徐々に興味を持ったかな?
当時の4番はマーチン。
エース星野仙一、若きリリーフエース(今でいうクローザー)が鈴木孝政!
近所の公園で野球やる際は、鈴木孝政投手の真似ばかりしていたことをかすかに覚えていたりする。
小学生にとっては、単に贔屓球団がその日その日の勝利を願って応援していただけ。
ただ、「見る」スポーツとして野球が好きだったことは一貫してた。
もっとも見る目が養えたのは学生時代の4年間。
当時のドラゴンズの本拠地、ナゴヤ球場で警備のアルバイトをしていたこと。
「警備」なんていうと恰好良いけど、有事に備えているだけのこと。
強いて言うならファールボールの行方に注意を払う程度で、トラブルがなければただ野球見てるだけ。
(まぁ、実際有事にも何度か遭遇し、随分と悲惨な思いもしたし、午前様になって両親を心配させたりもしたけれど。)
当時は130試合制。
半分はホームで、地方ロード(ドラゴンズの場合、浜松や岐阜等の地方遠征が5試合ぐらいあった)を除けば、60試合程度がナゴヤ球場開催。
ローテーションで2軍戦も担当したし、オープン戦・オールスター・日本シリーズもあったからね。
あと、当時は年1回、パリーグの近鉄バファローズがナゴヤで3連戦を組んでいた。(近鉄が名古屋にも乗り入れてるからってのがその理由だったとか)。
合計すれば、年間70試合ぐらいあったんじゃなかろうか?
たまにクラブ活動や授業の都合で休んだけど、7~8割出勤してたと思うから、4年間で200試合以上は見たんじゃなかろうか。
まだ交流戦もなかったため、同じ相手と年間で26試合もする長丁場。
当然選手の好不調の波もあるし、研究もされるし。
思わぬ選手がブレイクして来たり。
ローテーションをしっかり守り、ときには敢えて前後を入れ替えたり。
相手投手との相性とかも計算しないとね。
たまに使われる言葉。
「捨てゲーム」。
「決して安くはない入場料を払ってその日に見に来たファンを馬鹿にしている。捨てるなんて何事だ。常に全力で勝ちに行け!」なんて普段ロクに野球も見ない識者や、それをまともに受けたファンが叫んだりするけれど。
それは言葉のアヤだよ、と反論したい。
年間143試合。
現実にすべて勝つなんてあり得ない。
毎年、だいたい優勝ラインは80勝前後。
同じ相手と3連戦、という日程の中で、いかに80勝をもぎ取っていくか。
3連戦の初戦。
相手は絶対的なエース。(ちょっと前の田中マー君とか、全盛期の江川とか…)
こちらもエースをぶつけて!となると、高校野球のような短期決戦なら、まさに名投手同士の熱い投げ合いが続き、浪花節的な感動に繋がるんだろうけどね。
高校野球で屈指の名勝負といわれる、星稜VS箕島の延長18回とか。(確か石井投手と堅田投手だったかな?)
最近では、早実のハンカチ王子と駒大苫小牧の田中マー君の対決とか。
かなりのオールドファンなら、(自分の生まれる前だけど)魚津商業村椿投手と徳島商業の板東投手の投げ合いなんてのを連想する人もいるかもしれない。
もちろんそれはそれで素晴らしいし、感動もするけれど。
ちょっと待て!
プロ野球は明日も明後日も試合がある。
負けたら終わりのトーナメントじゃないんだ。
高校野球と同じ物差しでプロ野球を見ないでくれ、と。
選手層の厚いチームなら、エース級の選手が2人3人もいて、明日は明日で計算が成り立つんだろうけれど、そうじゃないチームは、今日、いくら熱くて感動的な投げ合いをしても、明日以降の計算ができなければ何の意味もない。
そういう場合は、勝ち目の少ない今日は、実績のない若手投手を博打的(やけくそ)に起用。
とっておきのエースは明日に回し、明日の勝つ確率を高める。
ついでに疲労気味のベテラン野手を休ませ、思い切ってルーキーを起用!なんて良くある話。
こういう「勝ち目の少ない」ゲームを捨てゲームなんて表現するんだろうけど。
「勝ち目が少ない」というだけで、実際にグラウンドでプレーする選手が手を抜いてるわけじゃないし、ましてやわざと負けるわけじゃない。
本当に捨ててるわけじゃなく、当然勝つに越したことはないわけで、ただ「負けることは想定内」というだけの話。
「ファンを馬鹿にしている」とはかなり飛躍した発想だな、と思うのは自分だけだろうか。
「捨てゲーム」という表現も悪いのかもしれないが、うわべの意味だけを切り取って解釈するなんて大人げないなと、興ざめした記憶がある。
もちろんそれで相手エースを攻略して勝つかもしれない。
若手投手がまさかの快投を演じて完封でもすれば、相手チームは大打撃だし、チームにとっては大きな収穫!
実際こんなゲームも数えきれないほどあった。
その最たる例が、1987(昭和62)年8月9日の近藤真一投手のノーヒットノーランデビューではなかろうか。
ちょうど警備のバイトで、リアルに見ただけに、本当に衝撃的だったのを昨日のことのように思い出す。
(現在、彼のご子息がドラゴンズの打者として在籍中)
今日勝つための戦略。
今日負けても、明日明後日のゲームをより確実に拾うための戦略。
そんな智謀を尽くした用兵と戦術こそが、ペナントレース最大の醍醐味なんだけどなぁ…。
そしてこの智謀に長けた戦い方で印象に残るのが、「ID野球」の野村監督、そして「守り勝つ」落合監督。
落合野球については、語り出したら長くなりそうなんで、また稿を改めるつもりだけど、とにかく好きだった。
そういえば以前つぶやいた将棋にも似てるかも。
野球も、ゲームの中では「先手(先攻)・後手(後攻)」があるし。
相手と対戦する中でのじっくり腰の据えた頭脳戦的なところとか。
プライベートではそんなに気が長いとも思えないけれど、ゲーム性のある話になると途端にどっしり構えて、それを楽しんでしまう自分がおかしい。
確信はないけれど、何となく自分のやってるマラソンにも役立ってるような気もする。
1年じゅう、好調を保ち、全てを100%で!ってのは非現実的。
ちゃんとシーズン全体を見て、目指すレースに向かって組み立てていかないとね。
何やら長くなってしまった。
語り出したら止まらなくなってしまった。
キリがないので今回はいったん締めるとしよう。
続きは稿を改めてまたの機会に。
そして…、頑張れ!ドラゴンズ!!
そうですか、落合ファンでしたか。
私は、学生時代は西鉄ライオンズファン、強かった!
テレビが無かったので、下宿で夢中でラジオ中継を聞いていました。
その後、ライオンズは、クラウンライターズとか訳の分からない企業に身売りして、ソフトバンクになるまでの間、悲惨な運命を・・・
大阪勤務時代は、毎朝ラジオから流れる♪六甲おろし♪にもめげず、ライオンズファンを貫きました。
東京転勤になって、仕事帰りに神宮球場で観戦するようになり、一時ヤクルトを応援。
そして、現在は地元横浜を応援、毎年、観戦しています。
リアルには知りませんが、知識としては良く存じてますよ!
神様仏様稲尾様、そして中西・豊田の豪傑ですよね。
その後、クラウンライターで1年だけ、その後は所沢に移り、現在の西武ライオンズ。
強烈なのは広岡・森時代の「管理野球」。
打つ方では、清原・秋山・石毛。
1発だけじゃなく、平野や辻という小技の利く選手もいて、投げる方では工藤や渡辺久信という凄い人たちが居て…。
1988年、全盛期のライオンズに、星野監督率いる我がドラゴンズが日本シリーズで相対しましたが、完全に胸を借りてる雰囲気で、勝てる気がしませんでした。
V9巨人、管理野球、ID野球、守り勝つ野球。
共通するのは、一定期間、「黄金期」と呼べる時代を築いたこと。
単に「強い」のではなく「強くあり続けた」こと。
そして、同時に「つまらない」と揶揄する輩が現れること(笑)。
そりゃ、見方によってはつまらないですよね、当たり前のことを当たり前にやってるだけですから。
毎日、逆転サヨナラとか2桁得点なんてあり得ないですもんね。
ミスを極力減らし、取るべき点をしっかり取って、守るべきはしっかり守る。
3連戦なら、初戦を0-10で負けても、残りの2戦、1-0、1-0なら、星勘定としては2勝1敗。
合計で何点取ったかではなく、1点でも相手より多く得点し、地道に勝ち星を積み上げていく安定した野球。
長期戦ですからね、プロ野球は。
でも野球に限らず、長期にわたって安定した成績を残すには、「当たり前のことを当たり前に」やるしかないんじゃないかなと。
それをつまらないという人が、長期にわたってそれ以上の成績を残すシーンを私は見たことがありません。
2012年以降のドラゴンズがいい(悪い?)例ですわ(泣)
こういう私も、人から「現実的でつまらん」と言われたこともありますけどね(笑)。
私は生粋の名古屋人。
ひいき球団には「強くあり続けて」欲しかったのです。
そして、面白くないV9巨人時代が続きました・・・
そうか、生粋の名古屋人のコスモタイガーさんは、当然、中日ファンですよね。
今年の中日は、今一つ、元気がなさそうに見えますが、わが横浜も、主砲の筒香がイマイチです。
池永投手も、リアルには知りませんが、知識としては知っています。
悲運にも、黒い霧事件に巻き込まれました。
ドラゴンズでは、小川健太郎というエース投手も、永久追放という厳しい処分にあったと聞いています。
当時を知らない私が詳細を語ることはできませんが、何かの資料では、東京の某名門球団も関わっていたのに都合よく揉み消され、馬鹿正直?な西鉄ライオンズや中日ドラゴンズが大きな被害を受けたともありました。
若かりしころ、ほんの一時期、大阪での生活を経験しましたが、人生の大半は名古屋で過ごしているため、やはりプロ野球はドラゴンズ中心に見ることになりますね。
現在のプロ野球には先発にはローテーションがあり、セットアッパーやクローザーへ繋いでいく「分業制」が主流のため、池永投手や稲尾投手レベルの剛腕が生まれる余地はほとんどないかと思いますが、それでも長いペナントを戦い抜き、栄冠を勝ち抜くには、柱となるエースを中心に、ディフェンスをしっかり固めるところは共通かな、と思ったりします。
一時的には興奮しますけど、毎日逆転サヨナラやド派手なシーソーゲームってわけにはいきませんからね。
「綱渡り」ばかりではうまく行くはずがありません。
不確定要素は少しでも排除し、地味でも何でも、1つ1つ勝てる試合を確実にモノにしていくことが「強くあり続ける」チームなんだなと。
そして、我がドラゴンズも、2012年以降、まさに坂道を転げ落ちるかのように、弱くなりました。
「勝つことが最大のファンサービス」と、数年前までドラゴンズの合言葉でしたが、それを散々批判していた識者やファン・球団関係者もいたそうです。
そして現在。
「負けてもいいよ!以前より数段面白いから!」と爆発的に盛り上がっている…という甘い話があるはずもなく、成績も観客動員も低調、という現実が全てを物語っていますよね。
詳しくはまた稿を改めたいと思ってますが、大半の観客は、決して安くはない入場料を払って、勝ち負けのある「プロ野球」を見に来てるわけですから。
「勝ち負けよりも最高のプレーを」なんて格好いいセリフもありますが、そんなの嘘です。
勝ちたいと思って死に物狂いでやってるからこそ、最高のプレーって生まれるんじゃないでしょうか?
それを「勝ち負け以外にも大切なものがある」なんて草野球のおじさんみたいなこと言われたら興ざめですわ!
2012年以降、ナゴヤドームに行く回数は一気に減りました…。
3日目 ○千代の国✖高安● は、千代の国が高安の下手投げで大きく体が泳ぎ、大きく両足を開いて踏ん張りました。
勝ったと思った大関の横に食らいつき、最後は捨て身の小手投げで大関戦初白星を手にしたのです。
https://www.hochi.co.jp/sports/sumo/20180711-OHT1T50040.html
上は負け相撲を拾って勝星をあげましたが、野球は長期戦ですから「捨てゲーム」もありですね。
ことしのセリーグは、広島がトップを走るも、2位以下がほぼ横一列に並んでいます。どこかのCMみたいに、ほぼ・・・。
そして、タイムリーにも今朝のブログ・ネタは10日のヤクルト×巨人戰です。ハイ、巨人が大勝しました。
大阪の地で名古屋場所を見るのも不思議な気分です。
それにしても、3横綱1大関の休場は、相撲ファンにとっては残念な話なんでしょうね。
プロ野球は長期戦。
「最後に勝つ」ことが最大の目標です。
戦国武将でも、戦局全体を見渡し、「今は退却して体制を整えてから出直そう」なんてこと、フツーにありますからね。
徳川家康や武田信玄はもちろん、歴史に名を残す名将たちは皆、同じことを1度や2度やってることは、歴史を学べば明らかです。
世の中には、もっともらしい美辞麗句を並べ、妙な根性論を振りかざし、「退却は恥」とでも思ってるのか、猪突猛進こそが美徳という方もいらっしゃいますけど、私はそういう考え方には迎合できません。
将棋だって、相手に攻めさせて、がっちり受けつつ、相手の隙ができたところで一気に反撃に転じる、という「受け」棋風の棋士もいますしね。
限られた数の駒を攻撃に投入するわけですから、どうしても守りに隙ができる。
そこを反撃するという感じです。
高校野球のようなトーナメントであれば、「まずは今日勝たなきゃ話にならない」わけですが、ペナントレースは、長期戦。
「猪突猛進」は、心意義は素晴らしいのですが、残念ながら絶対に成立しない。
チーム状況や選手個々の調子などを把握して、全体を組み立てていく必要があるはずで、「根性論」や「面白さ」ばかりを追求してては、永遠に優勝できません。
ご指摘の通り、今年のセリーグは、2位以下が団子状態。
わがドラゴンズも、せめてAクラスには入り、クライマックスへの切符ぐらいは勝ち取り、久しぶりの盛り上がりを見せてもらいたいところです。